豪州戦で日本のボール支配率は「35%」 かつての強み“パスサッカー”はどこへ?

枠内シュート数はオーストラリアの3本に対して、日本は4本と上回る

 日本代表は11日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア戦に臨み、敵地で1-1のドローに終わった。バヒド・ハリルホジッチ監督はFW本田圭佑(ACミラン)を1トップで起用すると、前節イラク戦で活躍した清武弘嗣(セビージャ)に代えて香川真司(ドルトムント)をトップ下で先発させるなど、先発4人を入れ替える勝負に打って出る。前半5分にMF原口元気(ヘルタ・ベルリン)が先制点を決めるも、後半7分にPKで失点。試合後、指揮官は「勝ち点1というよりは、勝ち点2を失った」と怒りを露わにした。

 かつて中盤の構成力を生かしたパスサッカーが日本のスロトングポイントだったが、その姿はオーストラリア戦で見られなかった。アジアサッカー連盟(AFC)公式サイトによると、日本代表のボール支配率「35%」に対して、オーストラリアは「65%」。早い時間帯で先制点を奪って以降、1トップの本田を起点に、左サイドの原口へ展開して多くのチャンスを作った。しかし、後半途中から日本はゴール前に守備ブロックを形成して凌ぐ時間が続き、相手に守備ブロックの周りでパスを回され、支配率で大幅に下回る形となった。

 シュート数は8対5でホームのオーストラリアが上回ったが、枠内シュート数はオーストラリアの3本に対して、日本は4本。日本は前半29分、原口のクロスを本田が左足でシュートを放ったがGKの正面を突いた。後半29分、DF酒井高徳(ハンブルガーSV)のクロスから小林悠(川崎フロンターレ)がヘディングシュート。相手GKの好セーブに阻まれたが、いずれも惜しいシーンだった。

 

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