神村学園MF大迫塁、強豪歓迎の強気な一面 激戦ブロックで“なぎ倒し”宣言「そのほうがマンガっぽい」

神村学園MF大迫塁【写真:徳原隆元】
神村学園MF大迫塁【写真:徳原隆元】

卒業後のC大阪入り内定の大迫塁「国立で神村学園のサッカーをしたい」

 第101回全国高校サッカー選手権は12月31日に各地で2回戦の試合が行われ、等々力陸上競技場の第1試合では神村学園(鹿児島)が山梨学院(山梨)に3-2で競り勝った。卒業後のセレッソ大阪入りが内定している神村学園のMF大迫塁は、強豪が揃ったブロックでの戦いに「強いチームとやったほうが燃える」と強気な一面を見せた。

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 神村学園は前半早々に先制点を許したものの、前半36分、ペナルティーエリア内の左サイドに切り込んだ大迫のラストパスをFW福田師王が受けると、シュートこそ打てなかったがこぼれ球をMF笠置潤が蹴り込んで同点に追い付いた。さらに福田がゴールして前半を2-1で折り返すと、大迫は後半途中でピッチに倒れ込んで残り6分で交代に。担架で運び出されたことで不安視されたが「足をつっただけ」と、次戦以降への出場に影響はない見込みだという。チームは試合終盤の点の取り合いを制し、1点差で勝利を得た。

 3年連続の選手権出場となっている大迫だが、過去2回はこの等々力陸上競技場の試合で敗退。1年時はニッパツ三ツ沢球技場で2勝したあとの3回戦で敗退。2年時は初戦の2回戦で敗退と、等々力では2連敗だっただけに「2年間、ここで負けていましたからね」と苦笑いした。

 それでも、前回優勝校の青森山田(青森)などの強豪が揃う神奈川会場のブロックに入ったことも含め「ここ(等々力)で3連勝できればいいイメージで国立(準決勝)にいける。強いチームとやったほうが燃える。そのほうが、マンガっぽいじゃないですか。強豪をなぎ倒して、国立で神村学園のサッカーをしたい」と強気な言葉を残した。

 左足から繰り出す長短のパスは、卒業後にドイツ1部ブンデスリーガのボルシアMG入りが内定している福田と大会屈指のホットラインを形成している。この日も、ゴールにこそつながらなかったが背後へ抜け出そうとする福田へピンポイントのミドルパスを通すクオリティーの高さを示すプレーもあった。

 福田の存在がクローズアップされる神村学園だが、C大阪入りが内定している大迫は例年ならチーム内のみならず大会でも最高クラスの注目度があっておかしくない。過去最高成績の4強を超えて全国制覇をするには、ラストパスやゲームメイクで輝きを放つ大迫の活躍が必須になるはずだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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