神村学園が撃ち合いを制し山梨学院に3-2逆転勝利 ドイツ&Jリーグ加入の強力ホットラインが存在感

神村学園が3回戦へ【写真:徳原隆元】
神村学園が3回戦へ【写真:徳原隆元】

土壇場の一撃で神村学園が3回戦へ

 第101回全国高校サッカー選手権は12月31日に各地で2回戦の試合が行われ、等々力陸上競技場の第1試合では神村学園(鹿児島)が山梨学院(山梨)に3-2で競り勝った。

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 両チームにとって大会初戦になったゲーム、2回の優勝経験を持つ山梨学院は立ち上がりにシンプルな前線へボールを入れる攻撃を見せると開始4分、左サイドでFW野田駿人が縦に仕掛けて上げた左足クロスにMF五十嵐真翔が後方からノーマークで走り込んでヘディングシュート。鮮やかな先制ゴールが決まった。

 卒業後にセレッソ大阪に入団内定のMF大迫塁と、ドイツ1部ブンデスリーガのボルシアMGへの入団が決まっているFW福田師王のホットラインが注目の神村学園は、時間の経過とともにその2人が存在感を放った。まずは前半36分、ペナルティーエリア内の左サイドに切り込んだ大迫のラストパスを福田が受けると、シュートこそ打てなかったがこぼれ球をMF笠置潤が蹴り込んで同点に追い付いた。

 圧巻だったのは直後の前半38分だった。ハーフウェーライン付近で相手DFを背負ってボールを受けた福田は、そのまま背中で抑え込んで反転してドリブルをスタート。周囲の選手に追い付かれないスピードを見せ、さらには相手GKの位置をよく見て冷静に左足でニアサイドを射抜いた。超高校級の評判そのままの一撃で神村学園が2-1と逆転に成功して前半を終えた。

 後半も山梨学院はシンプルな攻撃で手数を掛けずに相手の背後にボールを蹴り込む回数を増やした。神村学園がそのペースに巻き込まれるようにして試合が両ゴール前にボールが行き交う大味な展開になるなか、山梨学院はロングスローからペナルティーエリア内の競り合いで相手のファウルを受けてペナルティーキック(PK)を獲得。これを主将のMF宮岡拓海がゴール正面に緩いボールで決める落ち着き払ったシュートを成功させ、2-2の同点に追い付いた。

 両チーム足をつる選手も多く試合が切れがちになって迎えた後半39分、神村学園はセットプレーの二次攻撃でゴール前に入ってきたクロスをFW西丸道人が頭で押し込んで決勝ゴール。土壇場の一撃で神村学園が3回戦への勝ち上がりを決めた。

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