「移籍金のことは忘れてほしい」 酷評される“120億円MF”ポグバをモウリーニョ監督が擁護

「よくあること。彼のことは信頼している」

 ユナイテッドはレアル・マドリードに続いて、世界的な収益を上げている。ユナイテッドにとっての120億円は、他のクラブと等価ではないとポルトガル人指揮官は持論を展開している。そしてポグバは、去就問題が長期化したことから、ユナイテッドでの開幕前のキャンプに参加できなかった。

「欧州選手権決勝、プレシーズンのキャンプもない。休暇から戻ってきた。最初の試合で好印象を与えたが、これはよくあることだ。初戦の後に下降するのもよくあること。彼がどんなプレーヤーか分かっているから、完全に信頼している。彼は大きな野望を持った、とても優秀な選手。だから、調子は自然と戻ってくる。チームが向上すれば、ポールも向上する。問題はない」

 ポグバの不調を認めたモウリーニョ監督だが、復調は時間の問題だと主張している。

 レアル・マドリード監督時代にバルセロナを率いていた天敵ジョゼップ・グアルディオラ監督は、チームに華麗なポゼッションスタイルを植え付けることに成功している一方、ユナイテッドは現時点ではズラタン・イビラヒモビッチやマーカス・ラッシュフォードら個人能力に依存するサッカーとなっている。

 モウリーニョ監督は昨季率いたチェルシーでは、ベルギー代表MFエデン・アザール、スペイン代表FWジエゴ・コスタとの関係悪化が報じられ、降格危機に瀕して解任の憂き目を見た。ユナイテッドを再び常勝軍団に引き戻せるのか。デビュー戦後、やや下降線を辿るポグバの復調と適応が、大きなカギとなりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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