英雄ブッフバルトがW杯日本×ドイツを予想 森保ジャパンの“弱点”、ドイツの警戒選手に挙げたのは?

ブッフバルト氏は日本代表MF鎌田大地を高く評価【写真:ロイター】
ブッフバルト氏は日本代表MF鎌田大地を高く評価【写真:ロイター】

鎌田大地を高く評価「W杯でも当然活躍できる」

――ブッフバルトさんは鎌田大地選手をかなり評価されている印象受けました。改めて、彼のプレー面での感想を聞かせください。

ギド「鎌田のいいところは、ディフェンスが予測できない動きをするということ。左からも右からも突破できる。さらに、彼のゴール前でのパスは質が高いですね。FWへのパスが非常に効果的なうえに、彼自身も決定的なエリアに飛び込んでゴールも挙げられます。その意味では、対峙するDFにとって非常に厄介な選手です。そして昨季、彼の在籍するアイントラハト・フランクフルトはUEFAヨーロッパリーグ(EL)で優勝しましたよね。そのような経験も携えたので、彼はW杯でも当然活躍できると、どんな相手に対しても活躍できると思っています」

――例えば、遠藤航がプレーする中盤の脇のスペースは警戒しなければならないなど、日本代表の改善しなければならない課題・弱点などはありますか?

ギド「指摘しているボランチの脇は私もたしかに気になっていた部分で、チーム全体でコンパクトにしなければならない部分ですが、最近の日本代表は失点が減っていますので、その点は改善されていると思います。攻撃に関しては、先ほどから言っているようにヨーロッパで活躍している攻撃的な選手がいるので、そこはあまり心配していないですね。ただ、やはり守備に関しては統一意識をしっかり持った方がいいと思います」

[プロフィール]
ギド・ブッフバルト/1961年1月24日生まれ、西ドイツ出身。シュツットガルト(ドイツ)―浦和―カールスルーエ(ドイツ)。ドイツ代表通算76試合4得点。鉄壁のディフェンスで西ドイツ代表の1990年イタリアW杯制覇に大きく貢献したレジェンド。1994~97年には選手として、2004~06年には監督として浦和に在籍し、06年にはJ1優勝、天皇杯優勝へと導いた。

(島崎英純/Hidezumi Shimazaki)



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島崎英純

1970年生まれ。2001年7月から06年7月までサッカー専門誌『週刊サッカーダイジェスト』編集部に勤務し、5年間、浦和レッズ担当を務めた。06年8月よりフリーライターとして活動を開始。著書に『浦和再生』(講談社)。また、浦和OBの福田正博氏とともにウェブマガジン『浦研プラス』(http://www.targma.jp/urakenplus/)を配信しており、浦和レッズ関連の情報や動画、選手コラムなどを日々更新している。2018年3月より、ドイツに拠点を移してヨーロッパ・サッカーシーンの取材を中心に活動。

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