冨安の右SB起用が最も安定する形? 英メディアがポジションに見解「快適さに大きな変化があった」

アーセナルでプレーする冨安健洋【写真:Getty Images】
アーセナルでプレーする冨安健洋【写真:Getty Images】

直近2試合は左SBとして先発出場も本職は右サイドとの評価

 イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、今季ミケル・アルテタ監督から左右のサイドバック(SB)として起用され安定したパフォーマンスを披露してきた。特に、10月9日のプレミアリーグ第10節リバプール戦(3-2)では左サイドでエジプト代表FWモハメド・サラーを抑える重要な役割を果たしたが、地元メディアはやはり右サイドが本職だと感じているようだ。

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 ふくらはぎの負傷でプレシーズンから出遅れた冨安。ここまで9試合出場しているプレミアリーグでは最初の7試合に右SBとして途中出場。直近の2試合は左SBとしてスタメン出場した。

 ウクライナ代表MFオレクサンドル・ジンチェンコが負傷離脱中のなかで、左利きのスコットランド代表DFキーラン・ティアニーを差し置いての冨安が抜擢されたことは、アルテタ監督の信頼が窺える采配だが、同時にやはり驚きもあった。

 第10節リバプール戦では、対峙したエジプト代表FWサラーに自由を与えない出色のパフォーマンスで勝利に貢献。サラーがチャンスらしいチャンスを作れないまま途中交代を強いられたことから、英メディアも冨安を絶賛した。しかし、続く第11節リーズ・ユナイテッド戦(1-0)は複数メディアが冨安の左SBとしてのプレーに低評価をつけた。

 英メディア「フットボール・ロンドン」も厳しい評価を与えていた1つだが、現地時間10月20日に行われるUEFAヨーロッパリーグ(EL)のPSV戦を前に、改めてSBの人選について言及している。

「彼(ジンチェンコ)の不在の間にアルテタ監督は冨安健洋とキーラン・ティアニーの両選手を起用した。冨安はリバプール戦ではモハメド・サラーを相手に慣れない役割でエクセレントなパフォーマンスだった。しかし、リーズ・ユナイテッドとのアウェーゲームでは苦しんでいるように見えた。一方のティアニーはELで辛抱強くチャンスを手にしてきた。週末のリーズ戦では彼が途中出場し、冨安が本来の右サイドに戻った時に快適さに大きな変化があった」

 リーズ戦は試合の終盤にDFベン・ホワイトに代わってティアニーが投入されると、そのまま左SBに入り、冨安が右サイドに移った。同メディアは昨季まではお馴染みだった両SBの形がやはり最も安定する形だとした。

 ホワイトの好調もあり、今季はまだ右SBとして先発する機会がない冨安。今後も左サイドでの起用が続くのか。それとも“本職”でレギュラーに返り咲くのか。そのユーティリティー性を高く評価するアルテタ監督の決断に注目したい。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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