元なでしこ岩清水、東京Vベレーザまさかの大逆転負けに悔恨「大丈夫と言ったけど」 9分間3失点に「未熟さ出た」
「WEリーグカップ」決勝で浦和Lに敗戦、3-0リード守れず悔しい準優勝に
日テレ・東京ヴェルディベレーザは日本女子のプロサッカーリーグ「WEリーグ」が今季から創設した国内カップ戦「WEリーグカップ」の決勝で10月1日に三菱重工浦和レッズレディースと対戦。3-0のリードをから追い付かれると、PK戦の末に敗れて準優勝となった。元なでしこジャパンで主将も務めたDF岩清水梓は「今のベレーザの経験のなさ、勝負どころで未熟さが出た」と悔やんだ。
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ベレーザは前半、浦和のポゼッションに対して臆せずにプレスで対抗。突破される場面もあったが、岩清水も先制点の起点になるフィードを放つなど前半に2得点。後半27分には3点目を奪い、残り時間を鑑みれば優勝は決定的かと思われた。
しかし、2トップに変更した浦和の反撃を受けて後半30分に1点を返されると、1分後にはコーナーキックからこぼれ球を押し込まれてリードは1点に。さらに後半39分にはPKから同点ゴールを与え、セーフティーリードかと思われた点差をわずか9分間で失った。そしてPK戦では2人が決められず、4人が決めた浦和に2-4で敗れた。
岩清水は1点を許した後の時間帯を「今のベレーザの経験のなさ、勝負どころで未熟さが出た」と話し、悔やまれると振り返っている。
「自分としては『1点を入れられても大丈夫と言っていた』けど、その焦りに自分が上手く伝えられなかった。みんなの『やばいんじゃないか』という雰囲気が充満してしまった。まだ試合巧者ではないけど、時間を使うだとか、ボールをどこに持っていくか。相手にボールを与えずに自分たちのボールを長くする戦い方をしないといけなかった。もっと選手間で話さないといけない。相手もビルドアップを止めて蹴り出したところ、その変更に耐えられなかった。そこで耐えてボールを持てば、というところだった」
岩清水は2011年の女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会の優勝を経験するなど、日本のトップDFとして活躍してきた。そして19年に結婚し、20年3月に男児を出産。昨季のWEリーグ開幕に合わせて選手として復帰してきた。それから2シーズン目を迎えるだけに「昨シーズンよりコンディションも良いし、自分で準備してきたものがあってピッチに立っている。ただ、自信のなさはどこかにあるので、それを上塗りして自信を付けてまた発信していきたい」と、現状について話した。
なでしこジャパンに選出され、主力としてチームを支えてきたDF清水梨紗、MF長谷川唯、MF籾木結花、MF遠藤純といった選手たちが次々に海外移籍し、そこには下部組織の日テレメニーナから次々に有望株が昇格している。しかし、経験という点でベレーザの中で岩清水が果たすべき役割はまだまだ多いと言えそうだ。