森保ジャパン、9月シリーズの「印象に残った5人」 日本代表OBが選出…「もう外せない」と絶賛

栗原勇蔵氏が印象に残った5選手をピックアップ【写真:ロイター】
栗原勇蔵氏が印象に残った5選手をピックアップ【写真:ロイター】

【専門家の目|栗原勇蔵】4-2-3-1システムは「鎌田ありき」で外せない

 森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング24位)は、9月27日にドイツ・デュッセルドルフで行われた国際親善試合エクアドル(同44位)戦で0-0と引き分けた。11月に開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)のメンバー発表前ラストゲームを終え、残すは森保監督が26人を選ぶのみとなる。元日本代表DF栗原勇蔵氏に、9月シリーズで印象に残った選手5人を選んでもらった。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇

■鎌田大地(フランクフルト/MF/26歳)
アメリカ戦:先発出場86分間・1ゴール
エクアドル戦:途中出場23分間

「鎌田はトップ下でアクセントをつけられる存在。サイド攻撃一辺倒ではなく、中央を使って崩す形に期待できる。4-2-3-1は鎌田ありきで、もう外せないと言ってもいいでしょう。鎌田がハマれば鎌田に勝る選手はいない。不在なら4-3-3に戻すくらいのキーマンだと思います。鎌田は不調な時期もありましたけど、ここに来て調子を上げていて、その間にもう南野(拓実)の居場所はなくなってしまった印象です」

■前田大然(セルティック/FW/24歳)
アメリカ戦:先発出場45分間
エクアドル戦:ベンチ外

「前田はアメリカ戦で、スピードを生かしたプレッシングで快勝のきっかけを作りました。この試合では前半45分間のみの出場だったとはいえ、あのスピードで90分間プレッシャーをかけ続けられるので、相手からしたらかなり厄介な存在です。これまでの優先順位は低かったかもしれませんが、ほかの選手にはない武器を持っているという点では、オプションとして絶対に(W杯メンバーに)入れておかないといけない駒です。今回、招集されなかった大迫勇也(ヴィッセル神戸)の立ち位置が読めないところがあるものの、割り切ってグループリーグで対戦するドイツ、スペインとの戦いで起用するもありだと思います」

■上田綺世(セルクル・ブルージュ/FW/24歳)
アメリカ戦:ベンチ外
エクアドル戦:途中出場45分間

「大迫不在のなか、(国内組で招集された)町野修斗に比べて2歩ほど優勢に立った印象です。エクアドルの守備が良くて、日本のうしろからのビルドアップが上手くいかないなか、ターゲットとして上田がいると、『厳しければ上田に当てよう』というシンプルなプレーが彼の良さを引き出しました。身体も強いし、キープ力もある。古橋(亨梧)とは全く逆のタイプ。(トップ下の)南野(拓実)との距離感も良くて生きていた。優先順位は低かったかもしれませんが、特徴をしっかり出せたのでアピールできたはずです」

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