森保一監督へ“場違い”な質問 諦めかけるも…「あ、何があるんでしたっけ?」の神対応に思わず感嘆

屋根が閉まったデュッセルドルフ・アレーナ。EURO2024会場ということもあり、照明もばっちり【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
屋根が閉まったデュッセルドルフ・アレーナ。EURO2024会場ということもあり、照明もばっちり【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

あいにくの雨模様も、開閉式のスタジアムにカメラマンも満面の笑み

 森保監督が少し間をあけて、何か言おうかとしたタイミングで司会が「では、これで会見を終わります」と言ってしまい、慌てて「監督、まだありますか?」と聞き直す。森保監督は「大丈夫です」と答えてから、最前列にいた僕に気づき、「あ、フットサルの何があるんでしたっけ?」と、会見席上から聞いてきてくれた。

「27日から開幕するフットサル・アジアカップです」と言うと、「アジアカップを戦うフットサル日本代表のみなさんにも、ここデュッセルドルフからエールを送れればなと思います」と切り出し、エールを送ってくれた。いやはや、これぞ神対応!この場を借りて、本当にありがとうございました。

「なに場違いな質問をしているんだ……」と思われた方もいるかもしれないが、記事にも書いたように、実は森保監督はフットサル日本代表のトレーニングを何度も視察している。また、自らもフットサル日本代表の選手が取り組んだ練習メニューをほかのコーチングスタッフと体験したり、フットサル日本代表の前監督であるブルーノ・ガルシア氏の講義を受けたりもしている。

 今回の遠征では、アメリカ代表戦でプレッシングが話題になった。U-23日本代表もロンドン五輪のスペイン戦(1-0)などでプレッシングを見せていたが、フットサル日本代表も昨年のフットサルW杯でブラジルとスペインという超強豪と対戦。結局は敗れたが、接戦を演じており、その時のガルシア監督が実行していたのが絶え間ないプレッシングだった。

 そのプレッシングを伝えるうえで、フットサルは何かの役に立ったのか?という質問もしたかったのだが、それは次の機会に聞きたいと思う。ブラジル代表の選手たちは、口々に「フットサルをやることが、サッカーの上達につながる」と言うが、筆者もそう思っている1人。なので、完全に場違いでもないことを理解してもらえたらと思う。

 会見後には冒頭15分の練習取材。なんと、デュッセルドルフ・アリーナは屋根が開閉式で、この日は雨だったため、屋根が閉じられていた。これに喜んでいたのが、大ベテランのカメラマン。前日の取材の時、「明日、あさっては雨だって。記者は雨に濡れなくていいよなぁ」とボヤいていたが、屋根のおかげでカメラマンも濡れずに済む。「よかったじゃないですか!」と声をかけると、満面の笑みを返してくれた。

 ミックスゾーンでは、アメリカ戦に先発出場しなかった選手たちへの取材が集中した。そのため、普段は大勢で囲まれるMF伊東純也の周りが、いつもよりも空いていた。2日前の練習後に、森保監督とDF酒井宏樹と話し込んでいたことが頭に残っていたので、その話を聞いてみた。顔なじみじゃないため、とても警戒されたのは、記事の「たまたま」「何でもないようなこと」といったコメントからも伝わってくるかと思う。

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