「センターラインを固めないと」 日本代表キャプテン吉田麻也が挙げたW杯メンバー発表前ラストゲームのポイントは?

日本代表キャプテンのDF吉田麻也【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
日本代表キャプテンのDF吉田麻也【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

UEFAネーションズリーグで黒星を喫したドイツとスペインにも言及

 日本代表は9月25日、国際親善試合エクアドル戦に向けたトレーニングを行い、冒頭15分間がメディアに公開された。練習後に取材対応に応じたキャプテンのDF吉田麻也(シャルケ)は、カタール・ワールドカップ(W杯)の最終メンバー発表前の最後の試合に向けて、2つのポイントを挙げた。

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「1つ目は、アメリカ戦で出た課題や修正点、上手くいかなかったことをトライしたい。もう1つは多少、メンバーが代わると思うが、大会を戦ううえで必ずローテーション、怪我人、累積(警告)があると思う。メンバーが変わってやり方がスムーズにいかないことが起こりえる。そういうのをなくすために、誰が出てもパフォーマンスを安定させる必要がある。やり方を一貫させる必要があるので、その2つは大きなポイントになると思います」

 アメリカ戦では、日本の守備は機能していた。それでも吉田は、W杯本番の戦いを想定して「本大会になると、堅い試合になることが多い。センターラインのところを固めなければいけない。その時にラインが合っていないとか、スペースができていることは絶対に起きてはいけないこと。そこを徹底したいと思う」と、さらに隙のない状態に仕上げていくことをテーマに掲げた。

 また、最新のUEFAネーションズリーグの試合では、日本がW杯で対戦するドイツとスペインが、揃って敗れる結果となった。2つの試合結果について、吉田は「あれがW杯で出て欲しかった」と本音をこぼし、ドイツを1-0で破ったハンガリーについて「ハンガリーは、ずっとあの形で戦っていると聞いていて、3バック、5バックも可能性としてあると感じた。同時にこのまま悪い雰囲気でドイツが来ることはないだろうし、絶対に修正してくる。さらにその先を分析しないといけないから、タフになるなと感じました」と、負けたことで強豪2か国が、本大会でさらに強固になる可能性を指摘した。

 スペインもスイスに1-2で敗れたが、その試合について「ちょっとしか見ることができていないですが」と前置きをした吉田は「スペインは、ボールを回す能力にすごく長けているけれど、個ではがすタイプがあまりいない。パスワークを引っかけられたら、チャンスもある可能性があると思う。よりハードワークして、5枚の交代枠をどう使い、前線の選手がハードワークしていく状況になると思う」と、分析した。

 そして、「リスタートは、やっぱり鍵になるなと感じた。ずっとリスタートで点を取れていないですし、エクアドルから点を取ったからといって、点を取れるというわけではないのですが、1個でも2個でも、セットプレーから成功体験を持って大会に挑みたいなと思います」と、大会開幕前にセットプレーからゴールを挙げておきたい思いを語った。

 最終メンバー選考と同時に、W杯での戦いをイメージしながら臨むエクアドル戦。吉田が口にした課題を、日本代表はどれだけクリアにしてメンバー発表を迎えられるだろうか。

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