日本代表のドイツ遠征取材 2年半ぶりに戻った日常風景…選手も「久しぶりだー」 際立った日本人のマスク意識

日本代表が練習を行なっているスタジアム。何代か前のホームスタジアムで、現在も隣のピッチではデュッセルドルフのスクールが行われていた【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
日本代表が練習を行なっているスタジアム。何代か前のホームスタジアムで、現在も隣のピッチではデュッセルドルフのスクールが行われていた【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

ハードルの高いドイツ人「俺が何か喋って、仕事がなくなったらどうするんだ」

 午後からは、日本代表の練習に出発。どうやら場所は、デュッセルドルフが昔使っていたスタジアムのようだ。冒頭の15分間の公開時間の取材を終えると、取材陣は練習場の隣の駐車場で待機となる。その後、久しぶりのミックスゾーンでの対面取材。これまでコロナ禍のため、オンライン取材が続いていたこともあり、FW堂安律(フライブルク)は「ミックスゾーン、久しぶりだー」と第一声。DF吉田麻也(シャルケ)が来た時は、報道陣が質問を譲り合う形となり、無言の間が続き、「じゃあ」と立ち去ろうとする吉田を報道陣が引き留める場面もあった。少しずつではあるが、徐々にかつての日常が戻ってきていることを感じさせる場面だった。

 取材が終わってからは、ホテルへ戻り、写真の送付や原稿の執筆作業などを行う。移動の際に便利なのが、「FREE NOW」というアプリ。自分の居場所と目的地を入力すれば、近くにいるタクシーが来て、拾って乗せて行ってくれる。クレジットカードを登録しておけば、現金のやり取りなく降車が可能で、もちろん現金でのやり取りも可能だ。

 また、宿泊しているホテルが、たまたまデュッセルドルフを含めたかなり広域の公共施設の乗り放題チケットをくれるホテルだったため、バス、電車、地下鉄、路面電車にある程度、乗り放題だという。デュッセルドルフを訪れてホテルに宿泊する人は、そのようなものがないか、ホテルで確認するのもいいだろう。

 写真を送っている時に、夕食を食べに外に出かけた。町の小さな食堂という雰囲気の店では、太った店員が窯でピザを焼いていた。マルゲリータを1つとコーラを注文して、「サッカーは見るのか?」と聞くと、「いや、スポーツは追っていないんだ」と、答えられた。実は日本代表の練習場の警備員にも、ドイツ人のW杯予想などの話を聞こうと思い声をかけたが「俺が何かしゃべって、仕事がなくなったらどうするんだ」と、笑いながら断られてしまった。たまたまだろうが、ドイツ人、なかなかハードルが高い。

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