レアルの新ストライカー獲得、なぜ今夏に実現せず? スペイン紙が“裏事情”明かす「動きを止めていた」
ガブリエル・ジェズス以外は、補強の対象にならなかったと説明
2021-22シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)王者であるスペイン1部レアル・マドリードは、今夏の移籍市場でフランス代表FWカリム・ベンゼマのバックアップを務められるストライカーを獲得すると思われた。しかし、移籍市場の終盤は静かに経過していった。スペイン紙「マルカ」は、レアルが新たな9番を獲得しなかった理由を報じている。
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レアルでは、ベルギー代表MFエデン・アザールをはじめ、スペイン代表DFアルバロ・オドリオソラ、ドミニカ共和国代表FWマリアーノ・ディアス、スペイン代表FWマルコ・アセンシオにクラブを離れる可能性が指摘されていたが、退団を希望する選手はいなかった。
当初、レアルは今夏の移籍市場でフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)と昨季限りで契約が満了していたフランス代表FWキリアン・ムバッペを獲得するはずだった。しかし、ムバッペはPSG残留を選択。レアルはイングランド1部チェルシーとの契約が満了したドイツ代表DFアントニオ・リュディガー、そして、フランス1部モナコからフランス代表MFオーレリアン・チュアメニを獲得し対外、補強の動きもなかった。さまざまな噂が流れても実際の動きにつながるものはなかったようだ。
セルビア代表FWルカ・ヨビッチをイタリア1部フィオレンティーナに放出したこともあり、ベンゼマのバックアップを獲得する必要性が指摘されていたレアルは、移籍市場の序盤でマンチェスター・シティのブラジル代表FWガブリエル・ジェズス獲得に動いていたという。しかし、記事によれば「ジェズスがアーセナルへ移籍し、獲得することが不可能になった段階で、レアルはストライカー獲得への動きを止めていた」という。
その理由は、単純にクラブにふさわしい選手がいないという判断だったようだ。ポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ、ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニ、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコ、ドイツ代表FWカイ・ハフェルツ、ドイツ代表FWティモ・ヴェルナーらの名前が挙がっていたが、レアルは全体の納得が得られない以上は、補強に動く予定はなく、今後も冬の移籍市場に向けて、クラブにふさわしい選手かを見極めていくという。
負傷、不調、出場停止といったことが起こり得るかもしれないが、カタール・ワールドカップまで予定されている公式戦17試合を現在の戦力で臨むこととなったレアル。昨季はCLとリーガ優勝の2冠を達成したが、今季はどのようなシーズンになるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)