「レアルは諦めてない」 ソシエダ久保“鮮烈デビュー”で再獲得視野か、現地指摘「ペレス会長は計算している」

移籍後初ゴールを決めたMF久保建英【写真:Getty Images】
移籍後初ゴールを決めたMF久保建英【写真:Getty Images】

ソシエダ久保がリーガ開幕戦で“躍動”、レアルの動向に現地メディア注目

 スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英は現地時間8月14日、カディスとのリーガ・エスパニョーラ開幕戦でスタメン出場し、チームを1-0勝利に導く決勝ボレー弾をマークした。前所属のレアル・マドリード専門メディアは「レアル・マドリードは日本人ウインガーの獲得を諦めてない」と、その動向を注視していく可能性を指摘している。

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 新天地へ移籍後、初の公式戦となったカディスとのアウェーゲームで、久保は主戦場とする2列目の右サイドではなく、4-4-2システムにおける前線2トップの一角で出場。立ち上がりから積極的にパスを呼び込み、味方との連係から相手ゴール前へ迫るシーンをたびたび見せたなか、前半24分、MFミケル・メリノからの縦パスをゴール前中央で受け、左足でワントラップ後、右足で絶妙なボレーシュートを叩き込んだ。

 チームの開幕戦勝利に貢献した久保。その活躍ぶりに、前所属のレアルからも熱視線が送られているようだ。専門メディア「Defensa Central」は「バルデベバス(レアル)は首都を離れた選手の進化に目を光らせており、その1人が久保建英である。“ラ・レアル”での最初の公式戦で優れたパフォーマンスを見せたこの日本人ウイングは、すでに買い戻しの可能性が取り沙汰されている」と報じている。

 久保は今夏、保有元のレアルからソシエダへ5年契約で完全移籍した。現地メディアの報道によると、保有権の半分を600万ユーロ(約8億4000万円)で売却することで解決し、残りの50%の保有権はレアルが保持。5シーズンの間は買い戻すことが可能になるとされている。

「Defensa Central」によると、久保の契約解除条項は約6000万ユーロ(約80億円)。「フロレンティーノ・ペレス会長は計算している:2023年に久保を呼び戻すには3000万ユーロ(約40億円)かかると」との見出しが打たれた記事では「レアルがシーズン終了後にトゥスリ・ウルディン(ソシエダ)のウインガーを買い戻すと決めた場合、3000万ユーロを費やさなければならない」と、試算額まで綴られた。

 さらに「今夏の売却にもかかわらず、レアルは日本人ウインガーの獲得を諦めてない。バルデベバスは、移籍という選択肢を常に視野に入れ、彼を注視している」と指摘。ソシエダで鮮烈デビューを飾った久保のパフォーマンスは、前所属クラブを再び振り向かせるのに十分のインパクトを放ったと言えそうだ。

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