「この先の3、4年間、チームに在籍して、再建を助けてくれる9番を取るべき」と主張

　イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは今夏、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの去就問題に揺れている。かつてユナイテッドに在籍し、クラブ史上最多となる通算253得点を挙げている元イングランド代表FWウェイン・ルーニー氏は、ロナウドを放出するべきという持論を英紙「サンデー・タイムズ」のコラムで展開している。

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　今夏、ロナウドは補強が進まないクラブに対しての憤りとUEFAチャンピオンズリーグ（CL）への出場を求め、ユナイテッドを離れたい意向を持っていた。8月7日のブライトンとの開幕戦（1-2）には後半開始から途中出場し、チームに残留する可能性が高まっているが、今シーズンから米メジャーリーグサッカー（MLS）のD.C.ユナイテッドの監督を務めるルーニー氏は、ユナイテッドはロナウドを手放すべきだと考えているようだ。

　エリック・テン・ハフ監督が、ユナイテッドを立て直せると感じているというルーニー氏だが、残り1か月を切った移籍市場での補強が必要だとし、「クラブはフレンキー・デ・ヨングの獲得に向けて全力を尽くしている。また9番についてもだ」と、スペイン1部FCバルセロナのオランダ代表MFだけでなく、新たなFWの獲得に期待を寄せた。

　その一方で、昨季のチーム内得点王であるロナウドについては、「ユナイテッドは、クリスティアーノ・ロナウドを手放すべきだと考える。これは、ロナウドがテン・ハフ監督のチームでプレーできないというわけではない。彼はどのチームでもプレーできる。ロナウドは、いつも点を取ってくれる。でも、私個人の視点では、ユナイテッドはタイトル争いをする準備ができていない。目的は3、4年後にリーグ優勝できるチームを作り上げることになる。その計画があるはずだ。報道が本当で、ロナウドがクラブを離れたいなら、彼を手放し、この先の3、4年間、チームに在籍して、再建を助けてくれる9番を取るべきだ。テン・ハフ監督は、それだけの時間を与えられるべきだ」と、主張した。

　現在、ユナイテッドはイタリア1部ボローニャに所属するオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチの獲得に動いているとされるが、開幕戦で黒星スタートを切った名門は、移籍市場が終わる前に、最適な回答を見つけられるだろうか。