ハリルJがUAEに痛恨の逆転負けで最終予選黒星スタート 6大会連続W杯出場へ厳しい船出に

アタッカー陣を次々と投入も2点目は遠く…

 勝ち越しゴールを狙う日本の後半最初のチャンスは4分、セカンドボールを拾った大島が強烈なミドルを放ったが、相手GKのファインセーブに阻まれた。そして直後の同7分、大島に悪夢の瞬間が待っていた。ペナルティーエリア内左サイドで相手選手を3人がかりで囲んだ際に、ボールを奪いきれずに持っていかれた大島が足を引っ掛けて倒してしまいPKの判定。これをFWハリルにゴール正面にフワッと浮かせる余裕たっぷりのシュートを決められ、同8分に1-2とビハインドを背負ってしまった。

 日本は同14分に、右サイドから本田が上げたクロスをニアサイドでFW岡崎慎司が頭で合わせたが、シュートは惜しくもクロスバーを直撃。反撃が必要ななかでハリル監督は同17分に清武から宇佐美貴史、同21分には岡崎から浅野拓磨、同30分には大島から原口元気と若手アタッカー陣を次々に投入して打開を図った。

 同32分、酒井宏樹のクロスを本田が必死に体を伸ばして頭で落としたところに浅野がフリーでシュート。やや当たり損ねたボールはゴールラインを越えたかに見えたが、GKがライン上ではじき出したと判定されノーゴール。こぼれ球に詰めた香川のプッシュも相手DFにクリアされた。日本は大きな同点チャンスを逃してしまった。

 その後は何度となくペナルティーエリア内に侵入した日本だったが、そのシュートは人数をかけて壁を作るUAEディフェンス陣にことごとくブロックされ、同点ゴールも奪えずに1-2でタイムアップ。その瞬間、ハリル監督はベンチに座り込み、茫然自失といった表情を見せた。

 ハリルジャパンにとって2018年ロシア・ワールドカップへ向けた最終関門のスタートは、あまりにも厳しい船出になった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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