「予算事情はご存知の通り」 バルサ会長、残留希望のデ・ヨングに減俸「強要できない」も“圧力”
デ・ヨングはマンU移籍を拒否して残留希望
スペインの強豪バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が、渦中の人となっているオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングについて「減俸を強要することはできない」としつつも、「年俸に関する予算事情はご存知の通り」と圧力を掛けている。
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バルセロナは財政的に厳しい状況にあり、未来の放映権を切り売りして現金を確保しているような状態だが、それでもポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキやコートジボワール代表MFフランク・ケシエといった名手たちの獲得を発表。そこには、デ・ヨングの移籍についてイングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドと高額移籍金でクラブ間合意している背景があるとされる。
一方でデ・ヨングはユナイテッド行きを拒否してバルセロナ残留を希望。リーグの定めるサラリーキャップを超えているバルセロナは、こうした新戦力の登録ができない状況にあり、既存の選手の放出か減俸が必要な状況にある。そこで、デ・ヨングが格好のターゲットにされているとこれまで報じられてきた。
ラポルタ会長は米メディア「CBSスポーツ」に対し「最初に言うべきことは、我々はフレンキーにバルセロナに残って欲しいし、彼は残りたがっているということ。フレンキーに対してやっていることは他の選手と同じだが、彼に減給を強要することはできない。彼が決めることだ」とコメントしている。
また、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者はツイッターでラポルタ会長による「フレンキーはバルサの選手だ。私たちは彼に残ってほしいし、彼も残りたがっている。重要な入札を受けたが、彼は我々の選手だ。ただし、年俸に関する予算事情はご存知の通りだ。我々はフレンキーがバルサに留まるよう最善を尽くす」と、これまでと何も変わらない条件での残留を受け入れるわけではないことを示唆した。
他にもオランダ代表FWメンフィス・デパイやドイツ代表GKテア・シュテーゲンといった欧州のビッグクラブに“買い手”が出現しそうな選手はいるが、渦中のデ・ヨングの処遇については解決されてないことが浮き彫りになっている。
(FOOTBALL ZONE編集部)