伊東純也に仏1部ランスが関心か ヘンク退団と移籍のメリット&デメリットをベルギーメディアが指摘
冬にカタールW杯を控えていることを踏まえ、「伊東の決断も重要」と報道
ベルギー1部ヘンクに所属する日本代表MF伊東純也の周辺が騒がしくなってきた。7月24日に行われたリーグ開幕戦のクラブ・ブルージュ戦で先発出場し、1アシストを記録。チームは2-3で敗れたものの、中心選手として存在感を示していた。しかし、ここに来てフランス1部スタッド・ランスが獲得に動いており、ベルギーメディア「Voetbalkrant」は「ジュンヤ・イトウにサヨナラ? ヘンクがファンのお気に入りを手放すべき理由と手放すべきではない理由」と題して、伊東放出の是非について論じている。
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2019年2月にJ1柏レイソルからレンタル移籍でヘンクに加入した伊東は、20年3月に完全移籍を果たす。その後も主力として活躍を続けると、ヘンクは21年10月に伊東との契約を2024年まで延長。ベルギー紙「Het Nieuwsblad」によれば、ランスが伊東の獲得に乗り出し、契約延長の際に伊東側の要望で定められたという1000万ユーロ(約14億円)以上とされる契約解除金を支払う準備をしているという。
契約解除金が支払われる場合、ヘンクに残留するかどうかは伊東次第になるようだ。記事では、「伊東はヘンクに居心地の良さを感じているが、29歳という年齢になり、より利益を生むメジャーなリーグへの移籍を決断するかもしれない」と報じている。
これを受けて、「Voetbalkrant」は「ベルギー1部リーグのDFたちは、このニュースを大きな喜びとともに読んだだろう。ヘンクのスピード豊かなウイングである伊東純也は、スタッド・ランスから関心を持たれている」と報じ、伊東の移籍がもたらすメリットとデメリットを挙げている。
まず挙げられたのは、伊東が移籍した場合、クラブは契約解除金を得ることだ。「ヘンクは29歳でさらに2シーズンの契約を残す伊東に対して、最低でも1000万ユーロを要求している。ファンのお気に入りを現金に換える場合、今か永遠にないかのどちらかになる。大きな利益をもたらす選手を売却するのは、ヘンクのビジネスモデルである」と、今夏の市場を逃せば、同じような金額で売却することは難しいことを指摘。そして、デメリットとしては、伊東がいなくなった場合、戦力不足になることを挙げている。
そして、「伊東自身も正しい決断をする必要がある。日本代表の主力の1人となった伊東は、年末に開催されるカタール・ワールドカップでドイツ、スペイン、コスタリカと対戦する。厳しい戦いに向かうサムライ・ブルーには、最高の状態の伊東が必要となる」と、W杯を控えての移籍になることに触れている。
キャプテンのDF吉田麻也(シャルケ)、10番のMF南野拓実(ASモナコ)ら、日本代表の主力選手が新天地を求めている今夏の移籍市場だが、伊東も彼らと同じく、次の挑戦に出ることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)