闘莉王が“宿敵”韓国戦で感じる相手との差「間違いなく質は日本の方が上」 一発退場の経験を糧に送る後輩への助言とは?

2010年当時の闘莉王氏【写真:Getty Images】
2010年当時の闘莉王氏【写真:Getty Images】

【インタビュー】過去、日韓戦で退場を経験した闘莉王が韓国の「気持ち」について熱弁

 森保一監督率いる日本代表は7月27日にE-1選手権の最終戦で韓国代表と対戦する。1勝1分けで、2連勝の韓国に臨む森保ジャパン。負けられない宿敵との対戦を前に、元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏が「FOOTBALL ZONE」のインタビューに応じ、公式戦で3戦勝ちなしの相手から勝利を掴むために必要なことを熱弁した。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞/全2回の1回目)

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 かつて日本代表を最終ラインから鼓舞し続けた闘将は、ライバルとの一戦を前に燃えていた。E-1選手権の最終戦、対戦相手は韓国。これまで、多くの“日韓戦”に臨んできた闘莉王氏は自身の経験を踏まえながら、公式戦で発揮する韓国の強さを警戒した。

「長年日本にいて、韓国とのライバル関係は日本にもあった。だけど、正直、本番、公式戦や大会では強さを発揮する気持ちが韓国の方が上。親善試合とはまたちょっと違う。最近は、本当に日本の方が(韓国より)強いと思う。僕の年代はどちらかというと、韓国の方が強かった。だけど、メンツ、チームの出来上がりを見て、最近は日本の方が上だと思う。でも、これはあくまでもお互いが対戦していない時。親善試合なら日本も伸び伸びしてやれるけど、大会や公式戦だと韓国はちょっと違う。気持ちの入れ方が違う。日本が上回っている質の差が、気持ちの差で負けてしまう」

 直近の日韓戦、ホームで開催された2021年3月25日の親善試合では3-0で日本が勝利。だが、その前の2015年、17年、19年のE-1選手権(15年は東アジアカップ)では1分2敗と勝っていない。最後に勝利したのは、4大会前の13年(2-1)で、公式戦に限ると現在は2連敗中だ。日本開催の17年はバヒド・ハリルホジッチ監督が率いて1-4で大敗、韓国開催の19年は森保ジャパンが臨み、0-1で敗れた。日本には何が足りないのか。「気持ち」の中にも多くの意味合いがあるという。

「質は日本の方が上。普通のやり方だと日本が勝てると思う。問題は韓国の気持ち。これは球際だったり、最後の1歩だったり。間違いなく日本の方が質は上。さらに言えば、JリーグはKリーグより全然レベルが上。だから、日本に来たがる韓国人はめちゃくちゃいる。こういう(日本での)試合も(移籍への)アピールの場。こうなると、韓国の気合いの入れ方が違ってくる。同じような気合いの入り方だと日本は勝てると思う」

 2010年2月14日、東アジア選手権(当時)の日韓戦に闘莉王氏は先発出場した。これが闘莉王氏にとって初めてのライバルとの一戦だった。ホームで迎えたその一戦では、これまで感じたことのないような異様な雰囲気、プライドとプライドがぶつかり合うような圧、殺気立ったスタジアムに自然と気持ちが高ぶった。相手の重圧を跳ね返そうと、自身のモチベーションも高まった。ピッチに立つと、段々と心も体も熱を帯びていく。そして1点を追う前半41分、相手のセットプレーでの混戦のなか韓国の選手を倒してしまい、一発退場。数的不利に陥った日本がホームで1-3と敗れたこともあり、この出来事は教訓として闘将の脳裏に刻み込まれている。

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