イングランドの伝説的FWがルーニーに「代表引退」を勧告 その真意は…

「自分のベストを尽くすため」の決断を…

「こんなことを言うのは本当に残念だが、代表引退を意味している。彼がイングランド代表に、もはや有益な存在ではないと言っているわけではない。有益な存在だが、彼は30歳だ。クラブと代表のキャプテンだ。どちらもトップレベルでプレーする要求を満たすことは、段々難しくなってくる」

 実際にユナイテッドでフルシーズンを戦い抜いたEUROフランス大会でルーニーは輝けず、チームも16強で伏兵アイスランドに敗れ去った。ロイ・ホジソン前監督やルーニーには、批判も集まった。

 1998年フランス・ワールドカップで代表キャプテンも務めたシアラー氏は、29歳で代表を引退した時に「自己中心的だ」と批判されたという。だが、「自分の体のことは誰よりも理解していた。クラブと代表を単純に両立させることができなかった」と説明。36歳まで現役選手としてゴールを量産したシアラー氏だが、「ニューカッスルで自分のベストを尽くすために、代表のキャリアを切り上げる決断をした」と説明している。

 ユナイテッドは今季FWズラタン・イブラヒモビッチ、MFポール・ポグバ、MFヘンリク・ムヒタリアンというエース級のタレントをチームに加えた。FWマーカス・ラッシュフォード、FWアンソニー・マルシアルといった若手から、MFフアン・マタら昨季の主力も好調を維持している。

 オールド・トラッフォードで輝き続けるために、シアラー氏は自らの経験からルーニーに代表引退という決断を呼びかけていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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