川崎撃破のPSG監督、ムバッペ&ネイマールの2トップ+“トップ下”メッシに手ごたえ 「リズム感と躍動感があった」
ガルティエ新監督は川崎を「フィジカル、戦術、さまざまな部分で準備ができていた」と評価
フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)は7月20日、日本ツアー初戦でJ1リーグ王者の川崎フロンターレと対戦し、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシの先制ゴールなどで2-1と勝利を飾った。今季からスター軍団の指揮を執るクリストフ・ガルティエ新監督は川崎を「リーグ戦の最中であり、フィジカル、戦術、さまざまな部分で準備ができていた」と評した一方で、新システム導入にあたり右サイドは補強が進んでいることも明かした。
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新シーズンに向けてPSGは3バックを採用し、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシがトップ下で自由を手にしてフランス代表FWキリアン・ムバッペとブラジル代表FWネイマールの背後に構えるようなシステムだった。川崎はPSGの攻撃からボールを奪った時に、元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスが右ストッパーを務めるサイドからカウンターを仕掛け、FWマルシーニョがGKと1対1になる場面も作った。
ガルティエ監督は「リズム感と躍動感のある試合だった」としたうえで、「選手は新しいシステムを身につけなくてはいけなかったが、バランスを取れない場面もあり、そこで頑張り切れない部分もあった。体調に問題もあり、調整の機会としては2試合目。相手がゴールを奪える状況を作ってしまった」と反省点を口にした。
ただし、アウトサイドにモロッコ代表DFアクラフ・ハキミが構え、内側にセルヒオ・ラモスが入った右サイドについては「私たちとしては右サイドにポリバレントな選手を探している。詳しくは話せないが、数日後にはそういう選手が入ってきてくれると思う」と、補強が間もなくであることを示唆した。
前半にはムバッペのクロスをハキミが落としたところをメッシが右足で決め、後半はメッシを中心に組み立てた攻撃からMFフアン・ベルナトのラストパスをFWアルノー・カリムエンドが決めて2得点。川崎の攻撃を試合終了間際の1点に抑えた。
新シーズンに向けたチーム立ち上げから約2週間での日本ツアーについて、ガルティエ監督は「素晴らしい歓迎をしてもらっている。日本ではすべての運営が最高に行われている。すべての人たちが私たちのために働いてくれている」とコメント。そして、スター軍団について「この集団はとてもしっかり練習をする。それぞれが自分自身に自信を持っている。エゴもあるかもしれないが、自信過剰なのではなく、それがなければチャンピオンにはなれないだろう」と話した。
このあと、PSGは23日に浦和レッズ、25日にガンバ大阪と対戦する。ガルティエ監督は、この日欠場したイタリア代表MFマルコ・ヴェラッティとコスタリカ代表GKケイラー・ナバスも浦和戦以降はメンバー入りするとコメントしているだけに、さらに層の厚い姿を見せてくれることになりそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)