「試合展開に大きな影響を及ぼした」 FC東京アルベル監督、浦和戦完敗に嘆き 「ミスから失点が生まれて残念」

FC東京を率いるアルベル・プッチ・オルトネダ監督【写真:徳原隆元】
FC東京を率いるアルベル・プッチ・オルトネダ監督【写真:徳原隆元】

中断明け5試合で1勝1分3敗と苦戦

 FC東京は7月10日にアウェーで行われたJ1リーグ第21節浦和レッズ戦に0-3で完敗。試合途中でFWディエゴ・オリヴェイラが負傷交代を余儀なくされるアクシデントもあり、アルベル監督は「ミスから失点が生まれてしまったことは残念」と嘆いた。

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 FC東京はDFエンリケ・トレヴィザンが肩の治療のためにブラジルへ帰国しているほか、古巣対決の可能性があったMF青木拓矢やMF安部柊斗、DF中村帆高といった負傷者が多く、アルベル監督は「難しい状況の中で試合を迎えた」と不安要素があったことを吐露した。

 そのゲームでは4-3-3ではなく、浦和のビルドアップ時にはオリヴェイラとFWレアンドロを縦に並べるような形で、「プレー可能な選手たちを踏まえたうえで、あのような立ち位置を取ることがより良いパフォーマンスを選手たちが出せると考えた。守備の時には4-4-1-1のような形で守備をすることを目指してスタートした」と話した。

 オリヴェイラが浦和DF岩波拓也とDFアレクサンダー・ショルツの間で攻撃の方向を制御し、レアンドロがMF岩尾憲を監視する意図は見られたものの、その3人が動きをつけながらパスを交換することで前線で狙った制限がかからなかった。その結果、相手の攻撃回数が増えたことで奪い返したあとの攻撃のスタート位置も低くなり押し込まれた。そして前半31分には、相手のプレスがハマった状態でMF梶浦勇輝からDF木本恭生へのバックパスを寄せられたところから失点した。

 梶浦は7月6日のJ1リーグ第20節・北海道コンサドーレ札幌戦(3-0)でJ1デビューしたばかりの18歳だが、ハーフタイムに交代を決断することになった。しかし、4-3-3に戻した後半も苦しい展開は打開できず、さらにオリヴェイラがボールを追いかけた時に何もない場所の単独で転倒し、担架で運び出される負傷交代でストライカーを失ってしまった。そこから2失点し、内容的にも厳しい試合で敗れた。

 アルベル監督は「起用した若手選手のなかでミスがあり、若い選手にミスがあるのは当然だと思うが、我々のミスから失点が生まれてしまったことは残念。先制点を許してしまったことが、その後の試合展開にも大きく影響を及ぼしたかと思う」と試合後の記者会見で嘆いた。

 これで6月の代表活動による中断明け5試合で、リーグ戦は1勝1分3敗と苦しんでいる。ここで踏みとどまることができるのか、次のジュビロ磐田戦は重要度の高いゲームになりそうだ。

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