浦和がドロー10戦目…“去年との違い”を選手が分析 「ボール保持が目的になってしまっている」
浦和はG大阪に1-1のドローに終わった
浦和レッズは7月2日のJ1リーグ第19節ガンバ大阪戦に1-1で引き分けた。試合終了間際にDFアレクサンダー・ショルツのPKで追いついた展開だったとはいえ、19試合でJ1一番乗りの2桁となる10試合目の引き分け。攻撃の機能性が高まらずに苦しんでいる。
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浦和はリーグ戦では6月18日の名古屋グランパス戦、6月26日のヴィッセル神戸戦と連勝してこの試合を迎えた。しかし、6月29日にサンフレッチェ広島戦が入って中2日の厳しいコンディションにあるG大阪に前半からプレッシングを受けると、ボールを動かすところでミスを連発してしまう。相手の間を取りながら前進していく良さを出せず、またファーストタッチが安定しないことで相手のプレスの効果を高めてしまう悪循環に陥った。
試合後にリカルド・ロドリゲス監督は、これらの戦術的な部分と技術的な要素について「正直なところ、両方があると思っている。ボールロストに関しては、今回想定はしていたが、ガンバ大阪が激しく前から来るところに対し、球際の部分を持っていかれてしまった。ライン間のところも、相手は人が前に出て来るディフェンスでつぶされる形になった」と、苦しい状況に追い込まれてしまったことを話した。
その中で前半33分に自分たちのコーナーキックからのカウンターで失点。ハーフタイムには3枚替えで攻撃への意志を示し、後半なかばに足が止まったG大阪を攻め込む展開に持ち込んだものの具体的なシュートチャンスが作り切れなかった。このまま敗戦かという試合終了間際、浦和は途中出場のFW松尾佑介が切り返しでの突破を狙ったところでDF三浦弦太に倒されてPKの判定。これをショルツがゴール左に蹴り込んで土壇場で1-1に追いついた。
スタメン出場したFW江坂任は、後半の半ば以降は前を向いて攻撃の仕上げに関わる場面も増えたが、ワンツーなどで味方と息の合わない場面も見られた。それだけに「最後の局面でのクオリティーを上げないといけない。そこは全員でこだわらないと」と話す。一方で、それ以上にチーム全体で攻撃の質を高める部分についても話している。
「チームとしてゴールに向かう回数も少ないし、ボール保持が目的になってしまっている感があるのが今シーズン。ボール保持はしているけれども、実際にゴールに向かっている回数が少ないということでは去年の方が相手に脅威を与えられていたし、自分達もやっていて相手は嫌だろうなというサッカーができていた。カウンターも食らいやすいし、攻撃に人数もかけられていない。去年はゴール前に人数をかけられていたし、迫力もあったのでもう少し厚みをできるような戦い方を全員でやらないといけない」