「できれば日本で引退したい」 来日9年の湘南FWウェリントンに根付く“ジャパニーズ魂”

2015年には福岡のJ1昇格に貢献【写真:Getty Images】
2015年には福岡のJ1昇格に貢献【写真:Getty Images】

日本で行きたい有名スポットは金閣寺、嵐山、富士山の山頂

 ウェリントンはこれまでJリーグで湘南ベルマーレ(2013~14、21年~)、アビスパ福岡(15~17年)、ヴィッセル神戸(18、19年)と3クラブでプレーしてきた。それぞれのサッカースタイル、街の特徴に思い出があると話す。

「サッカー面で言うと、各クラブに違いを感じました。湘南はすごくダイナミックで激しいサッカーで、それに慣れることも必要でした。福岡はハイボール、ロングボールが多いチームだったので、それに適応することで自分のプレーにも幅が広がりました。神戸はボールを回すサッカーだったので、ポゼッションにも慣れないといけませんでしたが、成長するうえではすごく良かったと思います。

 3クラブが拠点とする街で、敢えて1つ選ぶなら、福岡はすごく好きでした。発展している大きな街でありながら、海があったり、自然があったり、レストランやバーベキューできるところがあったり、家族と一緒に出かけられる場所も多くて、居心地が良かった。神戸は外国籍の選手がたくさん住んでいて、住みやすかったですね。子供の学校のこともあって休みが一緒ではなかったりするのでまだ行けてないですが、行ってみたいスポットはたくさんあります。例えば(京都の)金閣寺、竹林が有名な嵐山……、富士山も近くまでは行きましたが、いつか山頂まで登りたいです」

 世界的な強豪国のドイツ、オランダのリーグを経験しているウェリントンの目から見ても、日本は欧州リーグと比べても引けは取っていないと映っているのだという。

「Jリーグのレベルは毎年上がっているし、僕自身もダイナミックで速いサッカーが好きです。自分は身長が大きい選手なので、ポジショナルプレーが多くて、エリアの近くでそこまで動かないのが特徴ですけど、日本のサッカーのファンで、やっていて楽しいです。これまで見てきたドイツ、オランダに、日本が負けているとはまったく思いません。技術は日本人選手のほうが高いと思います。欧州が日本よりも勝っている部分があるとすれば、例えばフィジカルの強さ、メンタルの強さはあるかもしれません」

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