森保J、4連戦で見えた“新発掘”5選 アピール成功で一気にスタメン候補、W杯へサプライズ選出の可能性…エリア別序列を分析

4連戦のラストは課題の山積みとなった日本代表【写真:(C)JFA】
4連戦のラストは課題の山積みとなった日本代表【写真:(C)JFA】

2勝2敗で終えた6月シリーズの4連戦 チュニジア戦ではミス露呈も守備陣で奮闘した3人

 森保一監督率いる日本代表は6月14日、パナソニックスタジアム吹田で行われたキリンカップ決勝でチュニジア代表と対戦し、0-3で敗れた。10日のガーナ戦からメンバーを8人入れ替えて臨んだ一戦。6月シリーズ4連戦のラストは課題の山積みとなった。

 2日のパラグアイ戦で4-1と勝利し、6日のブラジル戦は0-1と敗戦。続く10日のガーナ戦は4-1で快勝し、最後のチュニジア戦は0-3と完敗したなか、メンバーを入れ替えながら、さまざまな組み合わせを試した。

 今回の4連戦を通して、ワールドカップ(W杯)メンバー入り、またはスタメンの座を脅かすぐらいアピールに成功した“新発掘”とは――。森保監督からの信頼や実績も踏まえたエリア別の序列(◎=スタメンクラス/〇=W杯メンバー入り濃厚/△=当落線上)とともに見ていく。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

   ◇   ◇   ◇

<守備陣>
■板倉滉(シャルケ)

 DFながら4試合すべてに出場し、2試合でスタメン。特にセンターバック(CB)で先発出場したブラジル戦ではネイマール相手でも臆せず対応。身体を投げ出してピンチを防ぎ、決定的な仕事をさせなかった。パラグアイ戦では後半アンカーを務めるなど、その貢献度は高く、複数ポジションをこなせる万能性も見せた。冨安健洋が負傷で出場できない状況だったこの4連戦で、スタメン候補として大きくアピールに成功したと言えるだろう。

■長友佑都(FC東京)

 ブラジル戦やチュニジア戦では右サイドバック(SB)として出場。所属クラブではプレーしているポジションだが、A代表での経験はほとんどない。ブラジル戦で対峙したヴィニシウス・ジュニオール相手に対人の強さを発揮。右SBのスタメン候補は、現在負傷中の酒井宏樹(浦和レッズ)となるが、本大会でもオプションとして役割を果たしそうだ。

■伊藤洋輝(シュツットガルト)

 W杯5か月前となる今回の6月シリーズでA代表初招集。今回は左SBが主な起用だったが、CBでも1対1の局面で優位に立った。持ち味のフィードも存分に披露し、出場したパラグアイ戦、ガーナ戦、チュニジア戦で安定感を示した。積み重ねも重んじる森保監督はここから先、“新顔”が本大会切符を掴み取るとは考えにくいが、伊藤が選出されれば”サプライズ”か。6月シリーズではカタール行きに十分に値する活躍だった。

<守備陣序列>
◎吉田麻也
◎冨安健洋
◎長友佑都
○権田修一
○シュミット・ダニエル
○川島永嗣
○酒井宏樹
△山根視来
△谷口彰悟
△板倉 滉
△中山雄太
△伊藤洋輝

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