闘莉王、東京五輪カルテットの“明暗”分析 日本代表のスタメン「一番近い」&落第点と評した選手は?

闘莉王氏が東京五輪カルテットの森保ジャパンでの現状分析【写真:高橋 学】
闘莉王氏が東京五輪カルテットの森保ジャパンでの現状分析【写真:高橋 学】

三笘、堂安を高評価「オレがやるんだという部分を出してくれる」

 日本代表(FIFAランキング23位)は6月14日、キリンカップ決勝でチュニジア(同35位)と対戦する。元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は10日のガーナ戦(4-1)で揃い踏み先発となった東京五輪カルテットの森保ジャパンでの現状分析。明暗を指摘している。

 闘莉王氏の公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」最新回は、東京五輪組のA代表での現在地。右ウイングで先発し、先制点をアシストした堂安律(PSV)については「オレがやるんだという部分を出してくれる。すごく楽しみ。次の10番はオレだ。久保じゃないという部分をアピールしてほしい」と闘志あふれるプレースタイルを高く評価した。

 左ウイングで1ゴール1アシストの活躍だった三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)については「(五輪組で)スタメンに一番近い。南野選手がすごく好かれているのは分かるし、活躍していないのも事実。ワールドカップが終われば、三笘選手があそこで出るのは間違いない」と分析。リバプールFW南野拓実の左起用に森保一監督がこだわりを見せている現状で、三笘は次期政権で左のエースとして本格的に躍動するのではと予想している。

 ガーナ戦ではインサイドハーフで活躍した久保建英(マジョルカ)について、本来の主戦場である右ウイングではFW伊東純也(ヘンク)との争いになる。「タイプが違う」とスピードスターとの違いを指摘する一方で、「周りの選手を使っていかないと自分も生きない。どれだけボールに触るのかが重要。今回、点も取ったので、多少のアピールはできた」と及第点を与えている。

 一方、落第点を与えたのは鹿島アントラーズFW上田綺世だった。「一皮二皮むけないといけない。代表では遠慮しているのか。自分らしさを出していかないと。普段どおり鹿島でやることをやれば、上田は1トップでできる」と負傷でチュニジア戦前に離脱したJリーグ得点ランクトップの男に期待を込めながらも、「代表では力を発揮できていない」と分析していた。

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