遺恨を残したネイマールのラフプレー ブラジルとコロンビアの両軍監督も舌戦を繰り広げる

「ネイマールは退場すべきだった」

「私が見たところ、ネイマールは退場すべきだった。論争を巻き起こしたくない。しかしこの試合はショー、オリンピックで国を尊重しなければならない。ネイマールが偉大な選手であることはなんの疑いもないが、尊重を欠いた」

 乱闘の発端となったネイマールが警告に終わったことを、レストレポ監督は名指しで非難した。一方でブラジルのロジェリオ・ミカーレ監督は、その発言を真っ向から否定している。

「彼も人間だ。すべてのことをコントロールすることはできない。彼は決して挑発に負けなかった。キャプテンとして試合をけん引した。それはとてもエモーショナルだった」

 ネイマールにとってコロンビアは、A代表とU-23代表でカテゴリーが異なるとはいえ、因縁の相手だった。2年前のブラジル・ワールドカップ準々決勝では相手DFファン・カミロ・スニガに後ろから膝蹴りを食らい、腰椎骨折でチーム離脱の憂き目に遭った。その1年後のコパ・アメリカでの再戦では、ネイマールが相手選手にボールをぶつけて出場停止になった過去がある。

 それゆえに感情をぶつけるような乱戦となったが、ネイマールを筆頭に両国間に新たな火種をもたらす試合となったのは間違いない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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