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クラブでスタメン起用の松木、大岩監督は伸びしろに期待

■三戸舜介(MF/アルビレックス新潟)

 前回の合宿は追加招集だったが、大岩監督は「舜介に関して言えば、前回のトレーニングキャンプでのパフォーマンス、そして今、新潟でのパフォーマンスをしっかりリサーチして、彼のプレーとメンタルのところ。自信を持って、しっかりとプレーしていると見ています。先日のキャンプでは、普段と違うポジションでプレーしてもらったなかで、非常に良いアクションを起こしてくれた。そういう意味では今回も非常に期待する選手の1人です」と評価を語る。

 アウトサイドを本職とする選手だが、大学選抜との試合では4-3-3のインサイドハーフで躍動した。23人で最大6試合を戦っていくうえで、スタートからでも途中からでも攻撃に勢いと違いを出せるアタッカーとしての資質が問われそうだ。

■松木玖生(MF/FC東京)

 この世代では何度も取り上げているので、そろそろ“殿堂入り”で対象外にしたいところだが、やはり主力としての活躍を期待してピックアップした。豊富な運動量や球際の強さなど、フィジカル面が注目され、前回の合宿でもFW中島大嘉(北海道コンサドーレ札幌)に“筋トレ指導”を行うなど「筋トレ塾長」の片鱗を見せている。

 しかし、アルベル・プッチ・オルトネダ監督が開幕からスタメンで起用する理由はそれだけではない。試合を重ねるごとにポジショニングや状況判断をアップデートしており、得意のミドルシュートはもちろん、ボックス内でラストパスに合わせるシーンなども出てきている。ドバイカップでは大岩監督が松木の才能を認めながらも「もっと伸びてほしい」と前向きに厳しいコメントをしていたが、それだけ伸びしろに期待しているからだろう。この大会で成長ぶりを認めさせたいところだ。

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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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