「マリノスの弱点をうまく利用できた」 浦和FWユンカー、3点ビハインドから“圧巻ハット”を決められた訳を解説

浦和FWキャスパー・ユンカーがハットトリック【写真:Getty Images】
浦和FWキャスパー・ユンカーがハットトリック【写真:Getty Images】

浦和は前半に3点リードを奪われるもユンカーの活躍でドローに終わった

 浦和レッズは5月18日にJ1第11節・横浜F・マリノスをホームに迎えたゲームで3-3の引き分け。前半を0-3で終え、後半にFWキャスパー・ユンカーがハットトリックの活躍で追いつく出入りの激しい試合だった。

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 過密日程の中で浦和は主力のFW江坂任を登録メンバーから外し、MFダヴィド・モーベルグもベンチスタート。MF小泉佳穂を右サイドに配置する形で始めたが、これが裏目に出た。右サイドの守備に問題を抱え、前半12分にDF小池龍太のラストパスからFW水沼宏太、同19分にFW宮市亮のクロスからFWアンデルソン・ロペスと、いずれもそのサイドからの攻撃で立て続けに失点した。

 リカルド・ロドリゲス監督は試合後に「相手のやり方ははっきりしているので、事前に分かってはいた。その対策もしていたが、それをなかなか止めきれなかった。相手の質も高く、選手たちはその中でも最大限を尽くしながらやっていた」と話し、スタメンの選定や配置、役割分担の部分で後手を踏んだ。結果的に、MF関根貴大を左サイド、DF馬渡和彰を右サイドにハッキリと固定し、相手ボール時に5バックを組むことでようやく戦況を立て直した。

 それでも不用意なボールロストから同30分には宮市に追加点を許し、ハーフタイムの時点でスコアは0-3になった。これで勝ち点の行方は決まったかに思われたような前半だった。

 しかし、後半になるとロドリゲス監督が「相当なリスクをかけながらの攻撃、やり方」と表現したような、前に人数をかけつつ後ろは十分な人数がいない苦しい状況を守り切ることを求めるような形にシフト。守備陣はリクエストに応えるかのようにGK西川周作を中心にして決定機もしのいだ。

 そうしたなかでユンカーが後半2分に1点を返すと、途中出場のMF岩尾憲とMF松尾佑介が絡んで同36分にユンカーが2点目。一気にボルテージが上がる中で同44分には途中出場のMF大久保智明のアシストでユンカーが同点ゴールを奪い、試合を同点に持ち込んだ。

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