リバプール南野拓実の放出を地元メディア予想 連続ベンチ外で“居場所”に注目「選手層の深さを示す最大の指標」

リバプールの日本代表MF南野拓実【写真:Getty Images】
リバプールの日本代表MF南野拓実【写真:Getty Images】

移籍が「関わる全員にとって最高の決定」とリバプール専門メディアが報道

 イングランド1部リバプールに所属する日本代表MF南野拓実だが、世界屈指の名門での日々は、今シーズン限りになるかもしれない。リバプール専門メディア「Liverpool.com」は、ユルゲン・クロップ監督に移籍金を作るためにも、南野を放出する必要があると伝えている。

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 今シーズン、イングランドのクラブとしては前人未到となる4冠達成の可能性もあるリバプール。4つの大会で優勝争いができている要因の1つには厚い選手層がある。しかし、南野はその分厚い選手層のため、苦しいシーズンを過ごしているとも言える。

 約2年前にリバプールに加入した南野は、今季リーグカップの5試合で4得点を記録して優勝に貢献。決勝に進出したFAカップでも、ここまで4試合で3得点を挙げており、90分間で平均0.98得点という高い決定力を見せてきた。しかし、リーグ戦では先発出場がなく、最後に出場した試合は、後半44分に送り出された2月19日のノリッジ・シティ戦(3-1)だ。

 4月の代表活動ウィーク明けのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝のベンフィカ戦(3-3)、さらにFAカップ準決勝のマンチェスター・シティ戦(3-2)では、2試合ともベンチ外となり、クロップ監督から戦力として見られていないことが明確となった。

「Liverpool.com」は、「リバプールの選手層の深さを示す最大の指標となっているのは、直近3試合で、ユルゲン・クロップ監督が南野拓実に居場所を見つけることができなかった事実だ。ベンフィカ戦とマンチェスター・シティ戦では、先発に7人もの変更を加えたのにだ」と報じるとともに、「南野拓実は、今シーズンすでに9得点を挙げており、リバプールでのキャリアで最高の状態にある」「プレミアリーグのほとんどのクラブで、彼はレギュラーになる、少なくともベンチ入りはできる」と、日本代表の10番の実力には太鼓判を押している。

 冬の移籍市場でコロンビア代表FWルイス・ディアスを獲得したリバプールは、夏の移籍市場で資金を得るためにも、選手を売却する必要がある。同メディアは「リバプールの6人の放出候補選手」という記事でも南野について触れ、「夏に他クラブへ移籍することが、関わる全員にとって最高の決定のように思える。移籍メディア『Transfermarkt』での評価額は、わずか1100万ポンド(約18億円)だが、リバプールは彼の離脱によって、それよりも多くの金額を望むはずだ」と、見立てている。

 2020年1月に大きな期待とともにリバプールに加入した南野だが、来シーズンは伝統の赤いユニフォームに身を包む南野の姿を見ることはできないのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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