「ロナウドに会いたくない」 14歳少年ファン母親が怒り心頭、“暴行被害”後の対応に不快感「事態悪化させた」

ユナイテッドFWクリスティアーノ・ロナウド【写真:AP】
ユナイテッドFWクリスティアーノ・ロナウド【写真:AP】

14歳のジェイコブ・ハーディングくんは心に傷を負い、母親のサラ・ケリーさんも怒り

 イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、現地時間4月9日のプレミアリーグ第32節エバートン戦(0-1)後、少年ファンの携帯スマートフォンを叩き落としたとされた行為の影響で矢面に立っている。少年の母親はクラブからの連絡があったものの「正直、事態をさらに悪化させた」と不快感を示している。英地元紙「リバプール・エコー」が伝えた。

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 ロナウドはスタメン復帰したエバートン戦でフル出場するもゴールは奪えず、チームは前半27分に喫した失点により今季8敗目を喫した。

 すると試合後、ファンが集った選手用トンネルを抜けようとしたロナウドが、1人のファンの携帯電話を叩き壊したかのような振る舞いを見せ、その瞬間の動画がSNS上で拡散。ロナウドは自身のインスタグラム上で謝罪文を掲載したが、この行為の波紋が広がっている。

「リバプール・エコー」紙が報じたところによれば、エバートンファンの少年ジェイコブ・ハーディングくんがロナウドに携帯電話を叩き壊されたことで手にあざができ、携帯電話の画面も破損。母親のサラ・ケリーさんが「息子は自閉症の男の子で、サッカー選手から暴行を受けた。母親としてそう思う」と被害を告発していた。

 マージーサイド警察が暴行容疑で捜査を開始するなど大きなニュースとなるなか、母親のサラ・ケリーさんは「リバプール・エコー」紙で、オールド・トラッフォードへの招待拒否の意向を明確にしている。

「(息子の)ジェイクはユナイテッドに行きたくないし、ロナウドに会いたくもないから、私たちはその申し出を断った。私の言葉ではなく、息子の言葉よ。彼自身に決意を固めてもらうことにした。今私に言えるのは、警察の手に委ねているということだけ」

 サラ・ケリーさんはユナイテッドから連絡があるも、「正直、事態をさらに悪化させた」と厳しい見解を述べている。記事では、エバートンからはブラジル代表FWリシャルリソンとイングランド代表GKジョーダン・ピックフォードのサイン入りユニフォームのプレゼントや、フランク・ランパード監督も会いたがっているという申し出があると明かされており、対照的な対応がさらに溝を深めたようだ。

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