森保J、「交代も納得」「犠牲者」評価の選手は? ベトナム戦、出場15選手を金田喜稔が採点

ベトナム戦、出場15選手を金田喜稔が採点【写真:高橋 学】
ベトナム戦、出場15選手を金田喜稔が採点【写真:高橋 学】

川島永嗣はビルドアップ面に難、中山雄太はレフティーの良さを発揮

 森保一監督率いる日本代表は、3月29日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第10節ベトナム戦で1-1と引き分けた。「天才ドリブラー」として1970年代から80年代にかけて活躍し、解説者として長年にわたって日本代表を追い続ける金田喜稔氏が、この試合に出場した15選手を5段階(5つ星が最高、1つ星が最低)で採点した。

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   ◇   ◇   ◇

<GK>
■川島永嗣(ストラスブール)=★★★☆☆(3つ星)
 久しぶりの代表戦出場。1失点はセットプレーからで致し方ないか。気になったのはバックパスを受けて、最終ラインを含めたビルドアップ面だ。川島1人の責任ではないが、やや物足りなさが残った。誰が守護神をやったとしても、ビルドアップ面は高いレベルが求められる。

<DF>
■山根視来(川崎フロンターレ)=★★★☆☆(3つ星)
 久保建英との縦関係に課題が残った。伊東純也であればスピードを生かして個で打開するが、久保とのコンビネーションという意味では改善の余地がある。また、セットプレー時にマークが曖昧になり、後方の数的不利も招いた。

■谷口彰悟(川崎フロンターレ)=★★★☆☆(3つ星)
 大きなミスがあったわけではなく、最後までソツなくプレーしていた。冨安健洋と板倉滉が不在のなかで守備に安定感をもたらしており、計算できる存在となったのは谷口の成長を物語っている。

■吉田麻也(サンプドリア)=★★★☆☆(3つ星)
 1ゴールは自分がインターセプトして、フィニッシュまで完結させた点は評価ポイント。本人としては気持ちのいい一撃だったはずだ。攻撃参加で光る場面があった一方、勝ち越しの決定機を逃したのは痛かった。ホームで勝てなかった点に加え、守備の統率者という立場を考えると、多少厳しく見ざるを得ない。

■中山雄太(ズウォレ)=★★★★☆(4つ星)
 失点の局面で絡んだものの、そもそもマークが曖昧で数的不利の状況が生まれており、中山だけの責任とは言えない。右利きの長友佑都と比べ、左利きのサイドバックとして良さが見られた。レフティーだから出せるパスもあり、ビルドアップ面でパスやポジショニングが光った。

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