森保J、「交代も納得」「犠牲者」評価の選手は? ベトナム戦、出場15選手を金田喜稔が採点

左サイドでスタメン出場したMF三笘薫【写真:高橋 学】
左サイドでスタメン出場したMF三笘薫【写真:高橋 学】

柴崎の攻撃面で違い作れず、三笘は高い能力を考えると「低調」の部類

<MF>
■柴崎 岳(レガネス/→後半16分OUT)=★★★☆☆(3つ星)
 パスの配球をしていたが、周りの選手を効果的に生かせたかと言えば疑問符が付く。遠藤航とは異なる柴崎の特徴を考えた時、期待したいのは攻撃面でどれだけ起点となり、関与できるか。ただ、肝心の攻撃面で違いを作り出せたとは言えず、物足りなかった。

■原口元気(ウニオン・ベルリン/→後半16分OUT)=★★★★☆(4つ星)
 アピールしようという姿勢が一番見えた点を評価したい。最終予選を通じて短い時間の出場が続いてなか、シュートを放つ積極性を見せた。原口のシュートがこぼれたところから吉田の貴重な同点ゴールが生まれた。強い思いがゴールにつながっており、あのシュートがなければ負けていた可能性もあった。

■旗手怜央(セルティック/→ハーフタイムOUT)=★★★☆☆(3つ星)
 本人にとっては辛い代表デビュー戦だっただろう。もっとできると思うが、この日は能力を発揮できず、機能しないままハーフタイムで交代した。役割が不明瞭だった印象で、どちらかと言えば大幅なメンバー変更の犠牲者だったと思う。

<FW>
■上田綺世(鹿島アントラーズ)=★★★☆☆(3つ星)
 点を取れるチャンスがある相手だったが結果が残せておらず、高い評価を与えるのは難しい。心に秘める強い思いはあったと思うが、それが結実しなかった。この日は活躍が見られなかったが、シュート、ポストプレー、守備の貢献度など総合力は高く、W杯までに大迫勇也に取って代わるポテンシャルを秘めている。

■三笘 薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)=★★★☆☆(3つ星)
 高い能力を考えると「低調」の部類だろう。ただ、三笘が右足でボールを持った際に縦に行くか、中に行くか、アウトサイドパスを選べる状況を作っていたので、周囲のサポートがあればもっと脅威を与えられたはず。三笘がいるだけで相手は守りづらそうで、左サイドの強力な武器だと思うが、この日はやや鋭さを欠いた印象だ。

■久保建英(マジョルカ/→後半16分OUT))=★★★☆☆(3つ星)
 有効的な打開は数少なく、山根視来との連係も課題。局面でのテクニックや広い視野はさすがだったし、原口へのパスが光ったシーンはあるが、全体的なパフォーマンスで見れば低調と言わざるを得ない。個人的にはもう少し見たい気持ちもあったが、あの内容では森保監督が交代を決断したのも納得だった。

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