吉田麻也、W杯予選ラストゲームのドロー決着に悔恨 「集客を煽っておいてプレーで返せず悔しい」

ベトナム戦で同点ゴールを決めたDF吉田麻也【写真:高橋 学】
ベトナム戦で同点ゴールを決めたDF吉田麻也【写真:高橋 学】

豪州戦からスタメン9人変更で「ある程度のミス、連係不足は出ると予想していた」

 3月24日に行われた敵地でのオーストラリア戦に2-0で勝利し、7大会連続のワールドカップ(W杯)出場を決めてから、日本代表のキャプテンであるDF吉田麻也(サンプドリア)は、W杯アジア最終予選のラストゲームとなるベトナム戦の集客を呼び掛けていた。

 長かった最終予選の最後に勝利して、W杯出場をみんなで祝う――。グループBで最下位に位置しているベトナムに対し、ホームの日本は6連勝でグループ首位とあって、実現の可能性が高いと思われたが、試合は1-1でタイムアップ。試合終了のホイッスルが鳴ると、吉田は悔しさを滲ませた。

 試合後のオンライン取材で、この時の心境を問われた吉田は、「物足りないのは間違いないです。勝って終わりたかったですし、プレー内容的にも、ゲームの質的にも、物足りなさを感じています。何より、ここ数日、集客を煽っておいて、スタジアムに集まってくれたお客さんに、プレーでお返しすると言っておきながら、プレーで返せなかったのが悔しい」と、振り返った。

 この試合、森保一監督はオーストラリア戦から、吉田とDF山根視来(川崎フロンターレ)を除く、9選手を入れ替えていた。この大胆な選手の入れ替えが、前半の機能不全を招くことは、吉田も承知していたという。

「僕と山根選手以外は、前回からガラっとメンバーが変わりました。いつもそうですが、これだけメンバーが変わって、最初からうまくいくことはない。ある程度のミス、連携不足は出るだろうなと予想していましたが、それにしても前半は良くなかった」

 後半に入り、オーストラリア戦で先発したMF伊東純也(ヘンク)、MF田中碧(デュッセルドルフ)、MF守田英正(サンタ・クララ)、MF南野拓実(リバプール)が投入され、盛り返したようにも見えたが、吉田は「後半も僕らが良くなったというより、相手が落ちてきた」と、日本の選手交代よりもベトナムの疲労に原因があったと分析する。

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