米王手投資情報機関が欧州44クラブの格付けを発表 ミランは35位、インテルは43位と厳しい結果に

ミランのガリアーニCEOは不快感を露

 米大手投資情報機関「スタンダード&プアーズ」は、ヨーロッパの44クラブの経営状態の格付けを行い、日本代表MF本田圭佑が所属するACミランは35位、DF長友佑都の所属するインテルは43位と“危険水域”にいると格付けした。オペレーショナルリスクは標準以下ながら、ソロベンシーリスク(支払い余力)の項目では最低(ボトム)、流動性リスクと呼ばれるリクイディティリスクでも最低、総合で最低という厳しい格付けがなされている。
 本田をはじめ、元フランス代表FWジェレミー・メネズら移籍金ゼロでの補強政策を続けているミランには、昨季終了時点で身売り話も浮上していた。現時点で極めて投機的とスタンダード&プアーズ社は分析している。
 この格付けにACミランのアドリアーノ・ガリアーニCEOは不快感を露にした。今年7月に破産宣告を受け、イタリア4部に降格したはずのシエナが23位と謎の高評価を受けたことには我慢がならなかったようだ。
 CEOは皮肉たっぷりに「シエナをミランより上位に置くなんて完璧じゃないか」と言うと、「スタンダード&プアーズには違う国のクラブを同じ物差しで測らないでもらいたい、われわれのチームより上位に位置するクラブを見ても、私からは特に言うことはないのだが……」と続けた。
 
 一方、インドネシア人の大富豪、エリック・トヒル会長が買収したインテルの状況は、さらにシビアだ。全部門でボトム(最低)という格付けになっている。
 一方、全部門で最高評価を受けたのは5クラブ。1位がオランダ名門アヤックス。2位がイングランド名門アーセナル。3位は横浜MのMF中村俊輔も活躍したスコットランド古豪セルティック、4位はドルトムントMF香川真司が今夏までプレーしたマンチェスター・ユナイテッド。5位には磐田MF松井大輔がかつて所属した仏1部サンテティエンヌとなっており、健全な経営状態が高く評価されている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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