日本代表の平凡プレーは「モットー」 英記者、低パフォーマンスへ見解「これが森保Jだ」

「勝ち点を獲得すること以外にももっと多くのことができたはず」

 日本は前半60パーセント以上のボール支配率を誇り、パス成功率でも相手を大きく上回る数値を叩き出した。それでも森保ジャパンが決めたゴールは大迫のPKと伊東のヘッドによる得点のみだった。

 埼玉スタジアムはコロナにより規制のために満員には程遠く、フラットな雰囲気だったことも影響したのかもしれない。それでも、勝ち点を獲得すること以外にももっと多くのことができたはずだった。

 だが、これが森保ジャパンだ。このチームのモットーは最小限の騒ぎで仕事を終わらせることだ。このヘッドコーチの下には才能豊かなタレントがいるが、チームにエンターテイメントの要素はほとんどないのだ。

 試合を見る者にとっては、辛い作業に違いない。しかし、森保監督にしてみれば、昨年の躓きの後ですでに仕事を完了させたようなものなのだ。

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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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