ACミラン幹部が欧州CL出場権に関して“特別枠”の設置を要望 「重要なクラブが置き去りにされている」

 

欧州CL出場権を失い、大ダメージを受けたミラン

 

 今季欧州のカップ戦出場権を持たないACミランがビッグクラブの権益を守るために欧州チャンピオンズリーグ(CL)に米国のMLBのようなワイルドカード枠を新設するように制度改革を主張していることが分かった。英BBCが報じている。

 現状セリエAのクラブは2位までは自動的に欧州CL1次リーグ出場権を獲得でき、3位はCLのプレーオフに回る。英プレミアリーグでは上位3位までが自動的に1次リーグに入り、4位はプレーオフに。昨季リーグ8位に終わったミランには欧州CLはおろか、欧州リーグすら出場することができないが、この現状にミランのウンベルト・ガンディーニ企画本部長が異を唱えている。

「我々はCLに対する改善策を見いだすべきだと思う。チャンピオンズリーグのような大舞台を戦うべき実力と格式を持ったクラブにはワイルドカードや別の方策を探したい」

 欧州CL出場権を逃すことは莫大なテレビの放映権収入を失うことと同義。すでに緊縮財政で移籍金の発生しない選手の獲得を続けているミランにとっては大きな痛手となっている。

 ワイルドカードは米野球界などで導入されているシステム。MLBではアメリカン・リーグとナショナル・リーグの2リーグ制となっており、リーグはそれぞれ3地区に分割されている。各地区の優勝チームがプレーオフに進出できるが、地区優勝を逃したチームでも各リーグで勝率上位2チームに入れば、ワイルドカードで地区シリーズ進出を争う権利を手にすることができる。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング