EUROベスト4一番乗りはポルトガル ロナウドはPK一番手で冷静にゴール

90分間では5戦未勝利も準決勝へ

 欧州選手権(EURO)準々決勝、ヨーロッパ最強ストライカー対決は1-1で120分間を終えたPK戦の末にFWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)擁するポルトガルが競り勝った。ポーランドはFWロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)の先制ゴールも実らず敗退となった。ポルトガルはグループステージからの5試合で一度も90分間の勝利をしていないが、ギリギリのところで競り勝ち準決勝へ進出した。

 試合は前半2分、いきなりポーランドの主砲が電光石火の一撃を叩き込んだ。ハーフライン右付近からのサイドチェンジをポルトガルDFセドリック(サウザンプトン)が対処できず、MFカミル・グロシツキ(レンヌ)のもとへとボールが渡る。グロシツキが左サイドをえぐってゴール前にクロスを送ると、タイミングよく走り込んだレバンドフスキが右足インサイドで合わせてゴールネットを揺らし、1-0と先制した。1分41秒でのゴールはEURO史上2番目に速いゴールとなった。

 レバンドフスキの代表通算35点目、今大会初ゴールでポーランドが試合早々にスコアを動かすと、ロナウドも黙っていない。同15分にはゴール前約35mの位置での直接FKを得たが、シュートを豪快に壁へと当ててしまった。27分にはFWナニ(フェネルバフチェ)のパスからロナウドがシュートを放ったが、相手GKルーカス・ファビアンスキ(スウォンジー)にセーブされた。

 攻めあぐねていたポルトガルだが、同32分に新星MFが貴重な同点弾を挙げる。ナニの落としを受けたMFレナト・サンチェス(バイエルン・ミュンヘン)がトラップから左足を思い切りよく振りぬくと、相手DFの身体に当たって角度が変わり、ゴール右隅に収まる。18歳312日でこの試合を迎えたサンチェスのファインゴールでスコアを1-1のタイに戻し、前半を折り返した。

 

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