運命の再会を控えるスペインとイタリア EURO16強で実現した前大会決勝カードに名手シャビも「あまりに早い」

08年、12年大会での勝利は無敵艦隊の契機

 シャビ自身は2008年大会に準々決勝で、12年大会には決勝でイタリアを撃破している。

「2008年は拮抗した試合だった。マルコス・セナのシュートがポストに当たったけれど、決定機は少なかった。我々にとっては大きな転換期だった。準々決勝を突破する歴史的な足枷から解放され、我々のイタリアへのコンプレックスもなくなった」

 歴史的に大きな国際大会に弱く、イタリアを苦手としていたスペイン代表だが、このイタリア撃破が無敵艦隊誕生の契機になったという。

「2012年の試合はデル・ボスケ時代の最高の試合だ。スタイルとしては2008年のチームがベストと言えるが、この試合はビセンテ(デル・ボスケ)の傑作だ」

 シャビはイタリアとの名勝負を振り返った。また今回の展望について問われると「とても面白いことになるだろう。イタリアはボール保持にこだわらないので、スペインが試合を支配するはず。ただイタリアの哲学や個性は、スペインにとって一番厄介な相手だ」と語った。無敵艦隊は今大会に調子を上げたカテナチオ軍団にどんな戦いを見せるのだろうか。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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