運命の再会を控えるスペインとイタリア EURO16強で実現した前大会決勝カードに名手シャビも「あまりに早い」

「哲学は素晴らしく、どちらも決勝進出の候補だった」

 元スペイン代表で欧州選手権(EURO)連覇に貢献したMFシャビ・エルナンデス(アル・サッド)が16強で激突することになったスペインとイタリア代表の一戦について「運命の再戦だが、あまりに早すぎた」と説明。2012年大会決勝と同一カードとなる強豪国の激突は準決勝か決勝が相応しいと持論を展開している。イタリアの地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

「運命の再戦のようだ。だが、お互いにとって不運な結果だ。残念ながら、この試合の実現はあまりに早すぎた。準決勝か決勝なら納得がいく。イタリアとスペインは今大会で一定の水準を示してきた。ここまで2チームが決勝進出の候補だった」

 華麗なパス回しで無敵艦隊を率いてきた天才司令塔は16強での激突を嘆いた。イタリアはグループステージでFIFAランク2位ベルギーを退け、首位突破を決めた。その一方、前人未到の3連覇を狙うスペインはグループステージ2連勝で迎えたクロアチア戦で敗れ、2位に転落。16強ではイタリアと戦う羽目に。もしイタリア戦を制したとしてもイングランド、ドイツ、フランスと準決勝までに潰し合う「死の山」に入ることになった。

「両国がお互いのスタイル通りに2試合いいプレーを見せた。スペインの2試合は文句のつけられないものだった。イタリアも3-5-2システムでいい試合を見せていた。結果としては幸運も働いたが、哲学は素晴らしい。コンテのチームは守備面で高次元の機能を見せている」

 

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