J1残留争いの行方は? 3チームが完全崖っぷちサバイバル…今節次第で“J2降格”も

降格争いの行方に注目(写真はイメージです)【写真:高橋 学】
降格争いの行方に注目(写真はイメージです)【写真:高橋 学】

6チームが残留できる2つのイスを競う形に

 J1リーグは今季の残りが3試合となり、今週末の第36節ではついにJ2降格が決まるチームが出る可能性がある。ベガルタ仙台と横浜FC、大分トリニータにとっては、完全な崖っぷちに追い込まれた状態のゲームが始まる。

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 新型コロナウイルスの感染拡大とその影響を受け、昨季のJ1は降格チームがなく、J2からは2チームが昇格して今季は20チームで戦っている。その結果、今季は例年よりも1チーム多い4チームが降格する。その争いは6チームに絞られて、残留できる2つのイスを競っている。

 最下位の横浜FCと19位の仙台は勝ち点27で並び、18位の大分は勝ち点28。一方で15位の湘南ベルマーレと16位の清水エスパルスも勝ち点33で並んでいる。今節を終えると残り2試合になるため、2チーム以上と勝ち点7差が開くと残留圏内への浮上が不可能になる。湘南と清水が揃って引き分け以上の結果を残した時に、下位3チームからその条件を満たすチームが出る可能性がある。

 その横浜FCはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を得られる3位争いで優位に立つ、3位のヴィッセル神戸をホームに迎える。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタら誰もが知るような実力者を揃え、元日本代表FW武藤嘉紀も好調。得失点差マイナス40という大きなハンデも背負うだけに、3連勝して周囲の勝ち点状況を見るしかない。強敵に食らいついて勝機を見出したい。

 また、仙台はホームに湘南を迎える直接対決のバトルになる。湘南は得失点差マイナス6で仙台はマイナス28のため、引き分けて勝ち点6差のまま残り2試合になればほぼ逆転は不可能。そのため、仙台としては勝利以外に残留への道を切り開くことはできない試合だと言える。

 そして大分は敵地に乗り込んでの鹿島アントラーズ戦を迎える。ACL出場権を得られる3位以内のためには勝利が必要という強いモチベーションがある鹿島は厳しい対戦相手だが、引き分けでも降格が決まる可能性があるだけにリスクを背負ってでも勝ち点3を奪いにいかなくてはならない。少ないチャンスだったとしても、それをゴールにつなげる決定力も求められる。

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