元日本代表MF細貝萌が見た森保J 「チームにとって重要」「僕自身も勉強になった」と評価する選手とは?

日本代表MF遠藤航と田中碧【写真:高橋 学】
日本代表MF遠藤航と田中碧【写真:高橋 学】

【インタビュー#3】A代表30キャップを誇る細貝が見た現代表のボランチの印象は?

 今年9月にJ2ザスパクサツ群馬に加入したMF細貝萌は、優勝した2011年アジアカップの準決勝韓国戦(2-2/3PK0)でゴールを決めるなど、日本代表で30キャップを刻んだ。海外リーグでの経験も豊富な熟練ボランチは、森保一監督率いる現A代表のボランチをどのように見ているのか、その印象を聞いた。(取材・文=Football ZONE web編集部・小田智史/全4回の3回目)

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 細貝と言えば、日本屈指のボール奪取力を誇り、そのユーティリティー性も相まって、ドイツ・ブンデスリーガで計6年間プレー。日本代表でもアルベルト・ザッケローニ監督時代に招集常連組となり、2011年のアジアカップや13年のFIFAコンフェデレーションズカップ、14年のブラジル・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選を経験している。

 MF長谷部誠(フランクフルト)やMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)、MF中村憲剛氏、MF阿部勇樹(浦和レッズ)、MF山口蛍(ヴィッセル神戸)、MF青山敏弘(サンフレッチェ広島)といったボランチたちを見てきた細貝。3年ぶりのJリーグ復帰に伴い、W杯アジア最終予選に挑んだ日本代表の10月の戦いをチェックし、改めて目を引いたのがMF遠藤航(シュツットガルト)だったという。

「遠藤選手のプレーを90分間見て、改めてチームにとってすごく重要な、素晴らしい選手だと思いました。僕はシュツットガルトにも在籍していたので、彼がプレーをしている写真を見ると、スタジアムや練習場が懐かしいなと感じたり、その活躍を嬉しく思います」

 遠藤は自身初のドイツ1部挑戦となった2020-21シーズン、リーグ戦33試合に出場してデュエル勝利数「476」を記録し、堂々のリーグトップに輝いた。屈強な選手が集うブンデスリーガでデュエル王となった価値を、同じくドイツで、そしてボランチとしてプレーした経験を持つ細貝は高く評価する。

「遠藤選手は、『デュエル王』と言われるだけの活躍をしているなと感じました。僕がドイツでプレーしていた頃はまだ、デュエルという形でそこまでフォーカスされていなかった部分はありますが、僕もタイプ的にはどちらかと言えば守備的なボランチとして、彼の素晴らしさはFWやDF以上に分かる。僕自身も勉強になったことがありました」

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