「保守的で安全優先」 “日本キラー”ケーヒル、豪州戦で感じた森保ジャパンの後退
【インタビュー】ケーヒル氏が10月の「日本×オーストラリア」を分析
元オーストラリア代表FWティム・ケーヒル氏は、現役時代に“日本キラー”として名を馳せた。そんなレジェンドが「Footboll ZONE web」のインタビューに応じ、10月12日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本対オーストラリア戦(2-1)を改めて分析。「保守的で安全優先。日本代表の後退が見えた」と森保ジャパンに厳しい視線を向けている。(取材・構成=Football ZONE web編集部)
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日本戦で通算5ゴールを決めている“日本キラー”として有名なケーヒル氏は、現在カタールに在住している。首都ドーハでスポーツ育成施設「アスパイア・アカデミー」でタレント育成などに励むかたわら、母国オーストラリアと日本の直接対決をテレビ観戦した。
「良い試合だったと思います。まず日本が勝ったことを祝福したいです。自分たちのホームで、以前よりアグレッシブな試合を見せました。この試合、日本はドローでは十分ではなく、絶対に勝たなければいけなかった。相当なプレッシャーがあったと思います」
一進一退の攻防から終盤に相手DFのオウンゴールで決着がついた一戦。負ければ7大会連続のW杯出場に向けてさらに追い込まれる可能性もあった日本の勝利を祝福したケーヒル氏だが、その戦いぶりには苦言を呈している。
「私の知る日本代表は、伝統的に戦術の素晴らしさが武器です。しかも、アジアの舞台では圧倒的なボール支配力を見せてきました。しかし、前回のオーストラリア戦ではかなりの後退が見えました。ホームにもかかわらず、かなりコンサバティブ(保守的)で、安全優先。個人的には“日本らしくない”サッカーだなと感じています。ふさわしくないというか……」