“事実上の降格”が決まる可能性も 19位・仙台と最下位・横浜FCは崖っぷちの一戦

横浜FCと仙台の立ち位置は…【写真:Getty Images】
横浜FCと仙台の立ち位置は…【写真:Getty Images】

シーズン残り4試合、6日は清水と徳島が重要な一戦へ

 白熱するJ1残留争いはラスト4試合となり、6日と7日には第35節が開催される。清水エスパルスは監督交代の劇薬を投入したが、今節には“事実上の”降格が決まる可能性がある。

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 新型コロナウイルスの感染拡大とその影響を受け、昨季のJ1は降格チームがなく、J2からは2チームが昇格して今季は20チームで戦っている。その結果、今季は例年よりも1チーム多い4チームが降格する。その争いは、ほぼ6チームに絞られて残留できる2つの椅子を競っている。まずは6日に、16位の清水エスパルスと17位の徳島ヴォルティスが試合を行う。

 清水(勝ち点32)は、3日の前節FC東京戦(0-4)を終えた翌日にミゲル・アンヘル・ロティーナ監督を解任。コーチングスタッフも一掃する形になり、平岡宏章コーチが後任として内部昇格した。そして、ホームに北海道コンサドーレ札幌を迎えることになる。いわゆる“解任ブースト”とも呼ばれるメンタル的な刺激がピッチ上に現れるのか、あるいはさらなる大混乱がチームに起こってしまうのかは一種のギャンブルだ。しかし、勝利すれば一気に残留への道が開ける。

 そして徳島(勝ち点30)は敵地でヴィッセル神戸と対戦する。3位と確かな実力を持つうえに、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を争うモチベーションもある難敵とのゲームになるが、ここで上に引き離されると苦しくなる。前節に前半のみで交代した主将のMF岩尾憲がどのような状態かが気がかり。なんとか勝ち点を積み上げて、翌日に試合をするチームにプレッシャーをかけたい。

 7日には残留争いでは最上位の15位、湘南ベルマーレはサンフレッチェ広島と対戦する。監督交代から間もない広島は2連敗中が、湘南はここ3試合で1勝2分と一気に勝ち点を積み上げて降格圏を抜け出した。この勢いのままに勝利をすれば、徳島とベガルタ仙台との直接対決2試合を含む残り3試合でのノルマはグッと楽になって代表活動による中断期間を迎えられるだろう。

 18位の大分トリニータ(勝ち点28)はホームにガンバ大阪を迎えるが、このゲームは本当に正念場だと言える。残留圏内の湘南と清水は勝ち点4差だけに、並んでの得失点差勝負、あるいは逆転に最低でも2試合が必要になる。ホームの力を借りてなんとしてでも勝利を奪いたい。

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