佳境のJ1残留争い、今節の結果次第でさらに混戦も キーワードは“上位食い”

最下位の横浜FCは調子を落としている7位鳥栖に勝利なるか

 18位の大分トリニータ(勝ち点28)は、8位のアビスパ福岡との九州勢対決をアウェーで迎える。前節の徳島戦はリードを許しながら引き分ける展開で、なんとか望みをつないだ。福岡はここ3試合勝利がなく、今季の初戦ではシュート3本に封じられながら2-1で勝利した実績もある。ボールをつないで攻めるスタイルの大分だけに、堅守からの速攻を武器にする福岡との対戦だけに不用意なボールロストを減らせるか、あるいは攻撃の終わり方がゲームを左右する可能性が高そうだ。

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 前節の勝利で最下位を脱出した19位のベガルタ仙台(勝ち点26)は、敵地に乗り込んで3位のヴィッセル神戸と対戦する。残留圏内で最下位にいる湘南との勝ち点差は試合数と同じ5だけに、ここからの逆転はかなりギリギリのラインだ。目安として1試合あたり平均で勝ち点2を稼いでいくことが求められるだけに、難敵が相手だとしても勝ち点1はなんとか奪いたい。神戸は日本代表FW大迫勇也の状態が不安視され、元スペイン代表FWボージャン・クルキッチも肉離れで離脱。押し込まれても耐えながら活路を見出したい。

 また、前節で湘南に逆転負けを喫したことで最下位に転落した20位の横浜FC(勝ち点25)はホームに7位のサガン鳥栖を迎える。状況は仙台よりもやや厳しく、残り5試合で3勝はほしい。鳥栖は整ったサッカーを展開する厳しい相手だが、リーグ戦ではここ5試合未勝利と調子を崩しているのが救いだ。残り試合にモチベーションをつないでいくためにも、勝ち点3は必須条件のゲームになる。湘南戦で先制するまでに見せたような積極的なサッカーを90分間維持したい。

 今節の結果次第では、この残留争いの6チームだけで作った順位表が少し“縦長”になる可能性も秘めている。キックオフ時間の早い清水や横浜FCの結果が、その終了後に開始される湘南や仙台にプレッシャーを与える可能性もある。中3日で迎える7日の第35節と合わせ、大きなターニングポイントを迎えるタイミングになりそうだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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