佳境のJ1残留争い、今節の結果次第でさらに混戦も キーワードは“上位食い”

J1残留争いの行方は?(※写真はイメージです)【写真:高橋 学】
J1残留争いの行方は?(※写真はイメージです)【写真:高橋 学】

湘南は相性の悪い札幌と厳しい対戦に

 J1リーグは3日、第34節のゲームが開催される。いよいよラスト5試合となり、残留争いは6チームで2つのイスを奪い合う構図で白熱しているが、今節は上位の相手からどのチームが勝ち点を奪えるかがポイントになる。

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 新型コロナウイルスの感染拡大とその影響を受け、昨季のJ1は降格チームがなく、J2からは2チームが昇格して今季は20チームで戦っている。その結果、今季は例年よりも1チーム多い4チームが降格する。

 順位表を見ると、勝ち点37で14位の柏レイソルと、勝ち点32で15位の清水エスパルスの間には差が生まれている。今後、柏や勝ち点で並ぶ13位のガンバ大阪が大きな連敗をすれば最終節に降格の可能性が浮上する場合もありそうだが、大勢は清水以下の6チームが争う形だろう。

 その清水は9位のFC東京と敵地で対戦する。清水にとっては昨年、一昨年と連続で“ダブル”を食らった相手だが、今季の初戦となったホームゲームでは3-0で快勝。清水は現在リーグ戦を2連敗中と決して良い状態ではないが、FC東京はここ3試合で勝利がなく3連敗中と、それ以上に調子が上がっていない。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権争いからも脱落しただけに、モチベーションの差を試合に生かしたいところだ。勝ち点3を積み上げれば、残留に大きく前進できるだろう。

 前節に降格圏内同士の横浜FC戦を逆転勝利して山口智監督体制の初勝利をマークし、降格圏を抜け出した16位の湘南ベルマーレ(勝ち点31)は、敵地に乗り込んで11位の北海道コンサドーレ札幌と対戦する。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いる攻撃的なチームは、マンマークを辞さないハイプレスも武器になる。その敵将が就任した2018年以降、湘南は札幌との公式戦9試合でわずかに1勝と相性が良くない。引き分けでの勝ち点1も貴重な成果と呼べる厳しいゲームになることも予想される。

 逆に、前節の結果で降格圏に落ちた17位の徳島ヴォルティス(勝ち点30)は、セレッソ大阪をホームに迎え撃つ。リーグ戦こそ12位だが、ルヴァンカップで準優勝し、天皇杯でも準決勝まで勝ち残っていることを考えれば、上位レベルの相手だと言える。有利なポイントは、そのルヴァン杯の決勝から中3日の厳しい日程でC大阪が乗り込んでくること。今季初戦は敵地で2-1の勝利を収めただけに、ホームでその再現を狙いたい。C大阪の勤勉なプレッシングを外して前進できるかが鍵だ。

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