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C・ロナウド退団後に全盛期のベンゼマ、バロンドール受賞をクラブ&現地紙も後押し
フランスのUEFAネーションズリーグ優勝でバロンドール獲得に追い風
レアル・マドリードのフランス代表FWカリム・ベンゼマの勢いが止まらない。クラブと代表でともに輝きを放つストライカーは2年ぶりに決定する世界最高の栄誉「バロンドール」受賞の期待が高まっている。
ベンゼマは2009年にレアルに加入。もともと才能も実力もトップクラスだったが、同時期にマンチェスター・ユナイテッドから移籍してきたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがエースに君臨したため、絶対的な主役というよりは黒子としてチームを支えてきた。
しかし、ロナウドがレアルから退団した18-19シーズン以降はチーム最大の得点源として活躍。米スポーツ専門局「ESPN」のサッカー番組「ESPN FC」の公式ツイッターによれば、ロナウド退団以降のベンゼマはレアルで168試合103得点38アシストと出色のパフォーマンスを見せており、「ロナウドがマドリードを去ってからベンゼマはトップフォームを維持している」と絶賛されている。
長く遠ざかっていたフランス代表にも今夏のEUROを前に復帰。EUROではベスト16に終わったものの、先日のUEFAネーションズリーグでは決勝でスペインに2-1で勝利し、2代目王者の座を勝ち取った。ベンゼマはスペイン相手に鮮やかなミドルシュートを決めるなど、“レ・ブルー”でも輝きを放った。
そんなベンゼマが21年のバロンドール受賞の有力候補としてスペインメディアなどから猛プッシュを受けている。マドリード寄りの新聞として知られるスペインの「マルカ」紙はネーションズリーグ決勝後の記事で、ベンゼマについてこう綴っている。
「今この瞬間、カリム・ベンゼマより優れた選手はいない。レアル・マドリードのストライカーは、彼こそが今年のバロンドールにふさわしいことを証明した」
同じくスペイン紙「AS」はレアル・マドリードの公式ツイッター(英語版)がフランスのネーションズリーグ優勝を受けて「コングラッチュレーション、我々の素晴らしいプレーヤー、ベンゼマ。バロンドール」などと投稿したことを紹介し、「フランス戦の勝利でレアル・マドリードがベンゼマの(バロンドールの)資格を後押し」という見出しを打って特集している。
長くトップレベルでプレーし実績も十分のベンゼマだが、これまでバロンドールの最終候補3人にも残ったことはない。しかし、ここ数年は目覚ましいものがある。本人も「バロンドール受賞は子供の頃からの夢」と語るなど意欲十分だ。ついに代表チームでもタイトルを獲得したベンゼマが世界最高の名誉を授かることはあるだろうか。