日本、W杯出場に暗雲 ミスから失点でサウジに痛恨の0-1敗戦、3試合で早くも2敗目

南野拓実は連続ゴール記録を更新できず途中交代となった【写真:Getty Images】
南野拓実は連続ゴール記録を更新できず途中交代となった【写真:Getty Images】

後半26分、柴崎から吉田へのパスミスから失点

 日本代表は、現地時間7日にカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第3節の敵地サウジアラビア戦に臨み、0-1で痛恨の敗戦。最終予選の3試合を終えて1勝2敗と、日本は厳しい状況に追い込まれた。

 観客動員数の上限と声援の制限が撤廃され、スタジアムは完全アウェーの環境になった。2連勝のサウジに対して1勝1敗の日本は、右サイドハーフでMF伊東純也が累積警告による出場停止、MF久保建英とMF堂安律が負傷というなか、森保一監督はFW浅野拓磨の右サイドハーフ起用を決断。中盤の左には、第2戦の中国戦を欠場したMF南野拓実が入った。

 ボール保持に良さを持つ相手に対して高い位置からのプレスに出た日本は前半6分、MF柴崎岳が距離のあるところから強烈な無回転ミドルでサウジゴールを強襲。わずかにGKにコースを変えられて先制点とはならなかったが、積極的な姿勢をピッチに表現した。

 少しずつサウジボールの時間も長くなってきた中で同29分、日本は相手ボールを奪ったところからMF鎌田大地が中央に一発で出したスルーパスに対して、FW大迫勇也が抜け出しにかかった。追いすがるセンターバックの前でGKと1対1になりかけるシーンだったが、ゴール右を狙ったシュートはセーブされてしまった。

 日本はセットプレーから危ない場面を作られることはあったものの、全体的にはゲームの主導権を握ってコントロールしながら時間を進め、0-0のままハーフタイムを迎えた。

 後半立ち上がりの5分、日本は大きなピンチを迎えた。中盤で柴崎がボールをロストしたところから一気のカウンターを受け、最後はペナルティーエリア内でFWアブドゥルラフマン・ガリーブにシュートを許した。それでも、GK権田修一が必死に足でボールを弾き出して事なきを得た。

 それを契機にサウジにリズムが行き始めた中で同14分、森保監督は南野と浅野に代えてMF原口元気とFW古橋亨梧を2枚替えで投入。原口が右サイド、古橋が左サイドに入った。

 しかし同26分、柴崎からDF吉田麻也へのバックパスがミスになり、そのまま最終ラインの背後を転がったボールを途中出場のFWフェラス・アルブリカンに持ち運ばれると、そのまま権田との1対1を決められて0-1とビハインドを背負ってしまった。直後に森保監督は柴崎と鎌田に代え、MF守田英正とFWオナイウ阿道を投入して反撃を託した。

 なんとか同点ゴールを奪いたかった日本だが、サウジの守備ブロックを崩せず、奪われた後はボールキープに時間を使われる形になり、そのまま試合終了。日本は最終予選3試合を終えて、初戦のオマーン戦に続く2敗目を喫した。12日にホームに戻って迎えるオーストラリア戦の結果次第では、2位以内での出場権獲得が厳しい状況に追い込まれかねない痛恨のゲームになった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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