浦和、今季J1で先制された試合の“逆転勝利”は初 ロドリゲス監督も笑顔「自信になる」

浦和のリカルド・ロドリゲス監督【写真:Getty Images】
浦和のリカルド・ロドリゲス監督【写真:Getty Images】

開始36秒で失点する「負けパターン」を払拭、7戦無敗で3位神戸と勝ち点で並ぶ

 浦和レッズは25日のJ1リーグ第30節でFC東京と対戦し、2-1と逆転勝利した。試合後にリカルド・ロドリゲス監督が「逆転勝利自体が多くなかったので、自信になると思う」と話したように、リーグ戦で先制された試合をひっくり返したのは今季初だった。

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 浦和は今季からロドリゲス監督が就任して、勝ちパターンは“先行逃げ切り”だった。一方で、先制されたゲームではルヴァンカップを除いて勝利がなく、リーグ戦では4月25日の第11節大分トリニータ戦で1点を先制した後に1-2と逆転され、そこから2点を奪って3-2としたのが唯一の逆転勝利だった。

 そうしたなかで浦和は、FC東京戦の試合開始からわずか36秒で失点。シーズンの前半戦、5月1日の第12節アビスパ福岡戦では前半8分に先制を許し、ハーフタイムの時点でボール保持率74%を記録しながら最終的に0-2で敗れた。7月10日の第22節大分戦も、前半12分に先制されるとそのまま攻めあぐねて0-1で敗れた。FC東京戦での試合展開は、今季の浦和を見る限り明らかな“負けパターン”だった。

 失点後にボールを持ちながら攻めあぐねる時間ができたのも、今までの苦しい展開と重なる部分もあったが、ロドリゲス監督は「(相手の)高い位置からのプレスもあったが、そのなかでも良いチャンスやゴール前に入り込めたところもある。自信を失わずにできた。しっかりと我慢しながらプレーできた。堅い相手に対して積み重ねてきたオプションを利用しながらプレーできた」と試合を振り返る。

 そして前半アディショナルタイム、パスワークからMF平野佑一のラストパスを受けたDF酒井宏樹がゴールして同点に追いつくと、後半にはMF江坂任が決勝ゴールを奪って2-1の逆転勝利になった。これにはロドリゲス監督も「逆転勝利自体が多くなかったので、自信になると思う」と笑顔だった。

 夏の移籍期間に浦和に加入した酒井は、シーズン前半戦のことは分からないとしつつも、「今日やった感じ、プレーした感じではそこの課題は感じなかった。1点を取られても自信を持ってプレーしていて頼もしかった。焦れなかったですね。相手を広げて、狭めての繰り返しで、いつ行くかは共有できていた。得点の可能性を高めていくことはできたと思う」と、ボールを持つ時間が長いなかでも攻撃についてはチーム内で整理できていたと話している。

 これでリーグ戦の無敗を7試合(6勝1分)に伸ばした浦和は、勝ち点を54として1試合少ない3位のヴィッセル神戸と並んだ。そして、翌週はその神戸との直接対決を迎える。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を争う対決に向け、浦和にとっては大きな勝ち点3になった。
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