「勇敢さがなければ失職する」 森保監督に最低タイ評価…英記者がオマーン戦を採点

堂安と久保を先発から外したことは「指揮官の失策」

【MF】
■柴崎 岳(レガネス) 4点
 決勝点につながるクロスの場面でサラー・サイド・アルヤヒアエイへの甘いアプローチは致命的なミス。4バックの前で失望のパフォーマンスだった司令塔にとって、最悪の瞬間だった。日本の苦境とともに、中盤でボールを失い続けた。

■遠藤 航(シュツットガルト) 5点
 吉田同様、五輪後に欧州シーズン開幕という状況で、蓄積疲労なのか中盤の支配力を見せられず。柴崎と遠藤のパートナーシップは最低水準にすら達しなかった。

■伊東純也(ヘンク) 4点
 吉田からのロングボールで迎えた最大の決定機で、代表レベルにおける決定力の欠如を露呈した。フィールド上でのエネルギーは日本に有益だが、先発レベルではない。

■鎌田大地(フランクフルト) 4点
 プレーメーカーは違いを見せる時間もスペースも見出せず。タイトな守備のオマーン代表の“赤い海”で溺れてしまった。

■原口元気(ウニオン・ベルリン) 4点
 試合開始のホイッスル直後から機能不全。森保監督がハーフタイムに下げる決断は驚きだったが、妥当。代表レギュラーの時期は終わった。

■堂安 律(PSV) 5点
 堂安ではなく、伊東を長々と引っ張った監督の決断は最大のミステリー。途中出場でインパクトは少なかったが、五輪でも輝いた有効なタレントを先発から外したことが監督のそもそもの失策。

■久保建英(マジョルカ) 5点
 堂安同様に久保を先発から外したことは指揮官の失策。鎌田を引っ張り続けて久保投入が遅れたことも失策の上塗り。戦術性と打開力はオマーン守備陣攻略に最良の選択肢だったが、森保監督は投入が遅れ過ぎて、敗戦につながった。

マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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