吉田麻也、冨安のアーセナル移籍決定でイタリアと英国の違いに言及 「レベルと強度は全然…」

吉田麻也がアーセナル移籍の冨安健洋へエール【写真:Getty Images & 高橋 学】
吉田麻也がアーセナル移籍の冨安健洋へエール【写真:Getty Images & 高橋 学】

代表で一緒にプレーしてきた吉田は「彼もここ4、5カ月良い状態ではない」と指摘

 日本代表DF吉田麻也は、8月31日の移籍市場最終日にイングランド・プレミアリーグの名門アーセナルへの加入が決まったDF冨安健洋に期待のエールを送った。

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 冨安はイタリア・セリエAのボローニャで2シーズンプレーし、今夏にはステップアップも期待された。当初は同リーグでUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権も持つアタランタ、プレミアリーグのトッテナムが獲得に乗り出すという報道だった。しかし、アタランタは東京五輪中にターゲットを変え、トッテナムも31日午前にスペインの強豪バルセロナに所属していたブラジル代表DFエメルソン・ロイヤルの獲得に狙いを変更した。

 そこで浮上したのがアーセナルで、潜在的な冨安への興味から具体的な交渉に発展し、締め切りまでに移籍が成立することになった。移籍市場最終日ならではのダイナミックさがある展開だったが、日本代表のワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初戦、2日のオマーン戦への出場を断念してでも欧州に残ってメディカルチェックなどに対応できるチャンスを待った冨安の思いが実ったとも言えた。

 一夜明けて、吉田は日本代表活動でのオンライン取材に対応。この件について「まずは(日本人の)久々のビッグクラブへの移籍ということで、常々、より高いレベルでやらないといけないと言っているし、日本サッカーにとって新たな大きいチャレンジになると思う」とコメント。そして現在はセリエAのサンプドリアに所属し、以前はプレミアリーグのサウサンプトンで長年プレーと、イングランドとイタリアの両リーグを経験している吉田は、その点についてこう話している。

「彼もボローニャで2シーズンやって、良い状態、良いパフォーマンスを保ったからオファーが来たので、新たなチャレンジになるけど、レベルと強度は全然違うと思うし、求められる結果も変わってくるので楽しみだと思う。とてもうらやましい。ぜひ、新たな壁を破って切り開いてほしい」

 一方で、「現状、アーセナルは特に守備面で良くないと思うので簡単ではないと思う。彼もここ4、5カ月良い状態ではないのは横でやっていて分かっているつもり。まずは良い状態に戻して良いパフォーマンスを出してチームの結果に貢献してほしい」と、アーセナルのチーム状況、3月の代表活動で負傷して冨安と東京五輪でも共闘したからこその指摘も行いつつ、期待のエールを送った。

 これまでアーセナルにはMF稲本潤一(SC相模原)やFW宮市亮(横浜F・マリノス)が所属したが、トップチームに定着したとは言い難い。すでに欧州で実績を積んで実力を評価されてのオファーを勝ち取ったと言える冨安だけに、プレミアリーグの舞台でどれだけのプレーを見せられるかが注目される。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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